共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

患者参画による心不全患者と家族のQOL向上をめざしたナラティブ教材の作成

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 射場 典子
  • ,
  • 谷口 珠実
  • ,
  • 隈本 邦彦

課題番号
18K10308
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究の目的は、英国オクスフォード大学のHealth Experiences Research Group(HERG)が開発した方法論を用いて、心不全患者とその家族(または遺族)にビデオインタビューを行い、心不全の語りデータベースを作成し、心不全を患うという経験を当事者の視点から明らかにし、その結果をふまえて、患者・家族支援に用いるナラティブ教材を作成することである。
今年度は、インタビューの本調査に備えて、まず他国で構築されているデータベースについて調査した。現在、同様の方法論でデータベースを公開しているのは英国のhealthtalkのみで、カナダが助成を申請中であった。英国のHealthtalkで公開されている心臓病ならびに循環器疾患に関するデータベースには、心臓や心臓の血管に影響を与えるさまざまな状態が含まれ、心房細動、心臓発作、心不全、先天性心疾患の子供の両親、認識できない心臓弁膜症のスクリーニングの5つのモジュールが公開されており、6つ目の高血圧が公開準備中であった。さらに、英国の心不全に関するインタビューガイドを入手し、本調査に向けてインタビューガイドの見直しを行った。
次に、既存の心不全患者のインタビューデータ(4名分)の分析を行った。その結果、4名においても心不全の経験に個別性があり、特有の症状の表現や年齢による病気の受け止めの違いが見られた。今後、重症度、年齢、心不全の原因、社会的背景等のできるだけ多様な対象にインタビューを実施する必要性が示唆された。
また、既存の患者の語りの映像を使った教材の活用に関する検討を行い、ナラティブ教材作成・活用に関する知見を得た。現在、本調査の倫理審査中であり、次年度は本調査を行う予定である。

ID情報
  • 課題番号 : 18K10308