共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

慢性神経障害性疼痛に対する痛み焦点化催眠と催眠認知療法の効果検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
19K14416
体系的課題番号
JP19K14416
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円
資金種別
競争的資金

長期間にわたって痛みが持続する慢性疼痛の中でも,慢性神経障害性疼痛はとりわけ強い痛みが特徴で,QOLの低下に直結する難治な病態である。治療の第一選択は薬物療法だが,痛みの軽減が不十分であることやしばしば強い副作用が生じるなどの課題があり,これらの問題を克服する新規なアプローチが求められている。本研究は慢性神経障害性疼痛を対象に痛み焦点化催眠と催眠認知療法の2つの催眠による介入を行って,慢性神経障害性疼痛への催眠の有効性を検証する。また,痛みの軽減により有効性が高いのは,痛みの直接的軽減を目指す催眠なのか,認知行動療法の治療要素を組み入れた,痛みに伴う思考の変容を目指す催眠なのかを検証する。
令和3年度は,(1)慢性疼痛対象の催眠の治療マニュアルおよび患者用ハンドブックを確定させること,(2)新型コロナウィルス感染症流行下で実現可能な形に研究計画を調整し確定させること,(3)研究実施機関の倫理審査委員会に倫理申請を行い,倫理審査通過後に臨床試験に着手することの3点を計画していた。国内外の研究協力者の協力を得て,痛み焦点化催眠および催眠認知療法の治療マニュアルと患者用ハンドブックの調整を完了し,それぞれを確定させた。新型コロナウィルス感染症の流行の継続により研究実施機関での研究対象者リクルートの制限が継続されていたため,研究デザインを無作為化比較試験からシングルケースデザインに変更し,研究計画の調整を行った。試験デザインの見直しのため,倫理申請書類の作成に時間を要し,臨床試験の開始には至らなかった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K14416
ID情報
  • 課題番号 : 19K14416
  • 体系的課題番号 : JP19K14416

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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  • 石川遥至, 越川房子, 有村達之, 安達友紀, 天野玉記, 城由起子, 宮田裕光, 市井雅哉
    日本心理学会第84回大会 2020年10月10日