共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2020年3月

北極圏を巡る米中ロの相克と日本への影響:安全保障環境の変遷を中心に

北極域研究共同推進拠点  2019年度 研究者コミュニティ支援事業  
  • 竹内俊隆

配分額
(総額)
400,000円
(直接経費)
0円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

本研究の目的は、最近の動向をふまえつつ、冷戦末期に締結された軍縮条約とその帰結としての北極協調の歴史と争点を検討し、その脆弱性の程度を米国とロシアだけでなく、経済力と同時に軍事力の強大化が見られる中国、日米同盟を外交・防衛政策の基盤とし、その拡大抑止(特に、核の傘)に依拠する日本、北極域最大規模の米軍基地が置かれる接受国デンマーク領グリーンランドの事例を相関させながら明らかにすることにある。こうした情勢を背景に、本研究は、国際政治学、特に安全保障の観点から、北極域における米中ロの現状を整理し、世界規模の安全保障環境、特に核抑止態勢への今後の影響を描き出したい。そして、こうした考えうる変化が日本の外交・防衛政策にどのような影響を及ぼしうるかを考える基盤を提示したい。