1999年10月
シビアアクシデント条件下における軽水炉冷却系配管の耐破損特性と組織変化
Journal of Nuclear Science and Technology
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 36
- 号
- 10
- 開始ページ
- 923
- 終了ページ
- 933
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/jnst.36.923
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
軽水炉のシビアアクシデントの高圧シーケンス時には、炉心から流入する高温気体からの熱移行と炉心から放出・移行して沈着した核分裂生成物の崩壊熱により軽水炉冷却系配管が熱負荷を受ける可能性がある。そこで、軽水炉冷却系配管の耐破損特性を明らかにすることを目的に、配管破損試験とともに配管材料の高温引張とクリープ破断試験並びに金相試験を実施した。各種配管材料に対して800$^{\circ}$C以上では、0.2\%耐力はアレニウスの式により表現できる。SUS316ステンレス鋼に対して800~1,150$^{\circ}$Cでは、修正ノルトン則を用いた高温・短時間のクリープ破断時間の予測式は、実験値と良く一致する。これは、修正ノルトン則では析出物の形成と再固溶の高温強度への効果を考慮しているからである。軽水炉のシビアアクシデントを想定した高温・短時間の配管破損条件下の挙動は、0.2\%耐力を用いた流動応力破損モデルを支持した。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.3327/jnst.36.923
- ISSN : 0022-3131
- CiNii Articles ID : 10002841312
- CiNii Books ID : AA00703720