2014年5月
「乳幼児刺激に対する反応性とストレスの影響-注意課題による検討」
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平成23年度~平成25年度 科学研究費補助金(若手研究B)本研究は、乳幼児刺激の認知的影響を様々な角度から検討し、ストレスと養育行動の発現の関係や行動の背景にある認知的メカニズムを解明することを目的とした。フィールド実験では、乳幼児に注意を向けるのは、子どもや高齢者であることが追試されたが、乳児刺激に注意が引かれるかを検討した認知課題の結果や、尿中オキシトシン濃度と注意課題のパフォーマンスの関連、乳児刺激の注意機能への影響、嫌悪感情への影響などは、先行研究や予測とは必ずしも合致する結果が得られなかった。乳児刺激の認知的影響が普遍的、頑健ではない可能性が示されたといえるが、今後は参加者の年齢や子どもとの経験なども考慮したうえでの実験が必要である。