2015年4月 - 2019年3月
地球環境規制と復原性基準を両立させるための船舶性能評価法の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
国際海事機関において、地球環境規制の一環としての船舶最低出力ガイドライン、そして安全規制としての第2世代非損傷時復原性基準が独立して検討されている。いずれも荒天下での船の運航限界を扱うことから、両者を統一的に研究した。まず風波中の模型実験を行って現象を把握し、数値シミュレーションでその再現を行い、基準化に向けて確率論的評価法を構築した。この結果として、前方から風波を受けて機関出力の制限から船速が低下するとき、復原性上の脅威であるパラメトリック横揺れが発生するなど二つの規制に関わる現象を見出し、その物理的説明や確率論的評価を行った。同様に横や後方から風波を受ける場合についても同様に検討を行った。
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- 課題番号 : 15H02327
- 体系的課題番号 : JP15H02327