2009年
自然体験を通した幼児の「育ち」と「学び」に関する検討
学部・附属学校共同研究紀要
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 37
- 号
- 37
- 開始ページ
- 239
- 終了ページ
- 246
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- DOI
- 10.15027/26345
- 出版者・発行元
- 広島大学学部・附属学校共同研究機構
本研究では, 従来の研究のように保育者を中心にその周囲にいる子どもの自然体験を記録するのではなく, 特定の子どもの自然体験を4ヶ月間記録し, それを昨年度の記録や小学校の生活科の実践記録と比較することにより, 幼児の自然体験における保育者の援助や子どもの「育ち」と「学び」の特徴を検討した。その結果, 保育の文脈からある場面や活動だけを切り取ると, 昨年度の研究と同様に, 自然体験における「学び」を取り出すことはできるが, 実際の保育では, 一人ひとりの「育ち」が重視されており, 「育ち」と「学び」は切り離されたものではなくつながっていることが明らかになった。そして, 「育ち」の充実により「学び」を支えていこうとするところに幼児教育の独自性があること, つまり, 幼児教育では, 特定の領域の知識や技能を学習する小学校とは異なり, あらゆる領域においてさまざまな体験を重ね, それらが有機的に関連づくことにより, 生きる力や学ぶ力の基礎となる心情, 意欲, 態度が育つことが重視されていることが示唆された。
- リンク情報
-
- DOI
- https://doi.org/10.15027/26345
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120001211326
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11551679
- ID情報
-
- DOI : 10.15027/26345
- ISSN : 1346-5104
- CiNii Articles ID : 120001211326
- CiNii Books ID : AA11551679
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006564296