2009年
シロイヌナズナ時計変異体のアレイ解析
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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- 巻
- 2009
- 号
- 0
- 開始ページ
- 265
- 終了ページ
- 265
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
PSEUDO RESPONSE REGULATOR (PRR) 遺伝子群はシロイヌナズナの生物時計の機能に関わる。その中でもPRR9, PRR7, PRR5は重要であり、その三重機能欠損株prr9 prr7 prr5 (d975)は時計遺伝子の転写レベルの概日リズムが消失する。PRR9, PRR7, PRR5によるゲノムワイドな転写レベルの概日リズムの制御を見いだすため、我々は昼から夕(ZT8, ZT10, ZT12)においてd975のDNAアレイ解析 (Affymetrix ATH-1 GeneChip) を行った。野生型では'昼遺伝子'の発現は、夕方に向けて減少し、一方'夜遺伝子'の発現は増加した。d975ではそれら遺伝子の発現はほとんど一定であった。またd975では'昼遺伝子'の発現が野生株に比べて脱抑制されており、逆に'夜遺伝子'の発現が抑制されていた。つまりPRR9, PRR7, PRR5は'昼遺伝子'の抑制と'夜遺伝子'の誘導に関わる事が示唆された。d975で発現上昇していた遺伝子群は、低温ストレス誘導を受ける遺伝子群と有意な相関があり、さらにd975は低温ストレスに耐性を持つ事が分かった。これらの結果はPRR9, PRR7, PRR5が時計機構として、低温ストレス誘導性遺伝子群な間接的な制御に関わる事を示唆している。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130006990962
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 130006990962
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391937520