2011年
LED照射によるトマト転流機構解明のためのシステム生物学的アプローチ
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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- 巻
- 2011
- 号
- 0
- 開始ページ
- 978
- 終了ページ
- 978
- DOI
- 10.14841/jspp.2011.0.0978.0
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
21世紀に突入し人類の人口増大はとどまるところを知らず、2050年までには90億人に達すると予測されている。しかしながら耕作地面積は限られており、植物工場のような屋内生産型の食糧供給法の発展が期待される。屋内生産型、特に閉鎖系温室での植物栽培では、照明装置が作物の収量に大きく関わる。そこで本研究では光質と光強度の制御が容易なLEDを利用しトマト果実の転流機構に関する知見を得るため、次世代シークエンサも取り入れた包括的転写・代謝プロファイリングによる統合アプローチを行った。具体的には栽培種トマト(麗容)に予備実験で最適な光質と判断した赤色LEDを2段階の光強度(弱光および強光)で照射し、1週間および2週間生育した。生育後、各時刻点における葉サンプルを収穫した。なお、LEDを全く照射しない植物体も生育し葉サンプルを収穫した。果房については、収穫が可能であった2週間目の植物体を中心に収穫した。果実の湿重量と光強度の関係を調べたところ、光強度が強い条件下で生育したトマトの果実は弱光条件下で収穫したものを比較して、重量が増大した。次世代シークエンサおよびマイクロアレイによる転写プロファイリングは葉4点、果房2点の合計6実験区からのサンプルを使用した。マイクロアレイによる転写プロファイルに関しては現在解析中である。代謝物プロファイリングに関しては、収穫したサンプル全点について行う予定である。
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- ID情報
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- DOI : 10.14841/jspp.2011.0.0978.0
- CiNii Articles ID : 130006997438
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391968937