共同研究・競争的資金等の研究課題

1998年 - 1998年

リボソーム蛋白質によるrRNAの構造構築と翻訳発現の制御

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究(A)  特定領域研究(A)

課題番号
10174201
体系的課題番号
JP10174201
配分額
(総額)
2,000,000円
(直接経費)
2,000,000円

S7と結合する16S rRNAフラグメントは3'大ドメインの下部と特定されている.本研究では,そのフラグメントとS7との間での複合体の結晶化実験を行なった.Bacillus stearothermophilusのS7を大量に精製,一方,16S rRNAのフラグメント(926-986/1219-1393)はT7 RNA polymeraseを用いた転写系によって大量調製した.この際,リボザイムを末端につけることにより末端がそろったRNAを作ることができた.現在複合体の結晶化の準備中である.
既に構造解析を行なったS7と16S rRNAのモデルとの複合体モデルをコンピュータグラフィクスを使って調べることにより,S7のリボソーム上での位置と向きを決定すると共にこれまで提出されていた16S rRNAのモデルが正しいことを示した(RNA印刷公表).
ペプチジルトランスフェラーゼセンターにあるリボソームタンパク質L2のRNA結合ドメインの結晶化に成功し(J.Struct.Biol.印刷中)その立体構造解析を行なった.この構造解析により,リボソームの中で最大のL2タンパク質がドメインより構成されていること,それぞれのドメインは70残基ほどの大きさからなること,ドメイン間にRNA結合部位が存在することを示した(EMBO.J.印刷中).

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-10174201
ID情報
  • 課題番号 : 10174201
  • 体系的課題番号 : JP10174201