阿草清滋

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アバター
研究者氏名
阿草清滋
所属
京都大学
職名
客員教授
学位
工学博士(京都大学)

プロフィール

京都大学情報環境機構客員教授

専門はソフトウェア工学、CASEツールプラットフォームの研究に従事
高信頼性WebWareの構成技術、組込みシステム人材育成等のプロジェクトを推進
産学人材育成パートナーシップ情報処理分科会座長やJ07のSE委員会委員長などを務める

論文

 
大須賀 俊憲, 小林 隆志, 渥美 紀寿, 間瀬 順一, 山本 晋一郎, 鈴村 延保, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌   53(2) 590-600   2012年2月
本研究では,ソフトウェアの保守性・再利用性の向上を目的としたカスタマイズ性の高いコーディングチェッカCX-Checkerを提案する.CX-Checkerはルールの複雑さに合わせて,XPathを用いたルール,DOMを用いたルール,ラッパを用いたルールの3つのルールの実装方法を持つ.本論文では,CX-Checkerの詳細を説明するとともに,MISRA-Cと企業における実際のコーディングルールに対して適用した実験をもって実現可能性を評価し,その有用性を示す.
濱口 毅, 酒井 正彦, 馬場 正貴, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   4(2) 13-30   2011年3月
本論文では,例外処理を持つ先行評価に基づく関数型プログラムの停止性・非停止性証明法を提案する.停止性と非停止性を保存する関数型プログラムの文脈依存項書き換え系 (CS-TRS) への変換法を与える.これにより,近年開発が進んでいる既存の CS-TRS の停止性証明ツールを用いることが可能になる.先行評価での実行においては,関数の引数を先頭から順に評価してから関数の値を計算するため,生成される書き換え系においては,この評価は基本的には最内評価に対応する.しかし,停止性を持たない引数と例外を発...
金子 伸幸, 桑原 寛明, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   26(3) 34-43   2009年7月
今井 敬吾, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   49(3)    2008年3月
末次 亮, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌   48(9) 2915-2924   2007年9月
本論文ではAIBOプログラムの振舞いを通信プロセスモデルに基づいて表現し,デッドロックフリー解析を行う手法を提案する.AIBOプログラムの標準的開発環境OPEN-Rで開発される並行オブジェクトは2種の信号のやりとりによって同期される.この2種の同期信号のやりとりをAIBOプログラムの抽象的な振舞いとしてとらえ,ソースコードの構造を保ったままπ計算によってモデル化する.モデル検査器Mobility Workbenchを用いて,ロボットにおける致命的な欠陥であるデッドロックの可能性を解析する。...
今井 敬吾, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   47(16) 10-28   2006年10月
我々はプログラミング言語Haskellへ,型付き非同期局所化π計算(typed Asynchronous Localized π-calculus; ALπ)を,ネットワークプログラミングのためのフレームワークとして埋め込む手法を提案する.本フレームワークは埋め込み言語として実装されることで以下の利点を持つ:(1)Haskellで構築されているため処理系が頑健である,(2)Haskellのリテラル,型や関数といった言語要素をフレームワークに組み込むことができる.さらに,ALπのmobili...
山本 雅基, 阿草 清滋, 間瀬 健二, 高田 広章, 河口 信夫, 冨山 宏之, 本田 晋也, 金子 伸幸
工学教育   54(5) 49-54   2006年9月
The development of embedded software has recently been increasing among many companies. This situation carries the need for training of more embedded software engineers. The Nagoya University provides reeducation of embedded software engineers in ...
山本 雅基, 河口 信夫, 阿草 清滋, 間瀬 健二, 高田 広章, 冨山 宏之, 本田 晋也, 金子 伸幸
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society   126(7) 563-569   2006年7月
Recently, development of embedded software increases in the company. The need of the training embedded software engineers in the company rises, and expectation for a university is big. We carry out embedded software engineers education courses for...
桑原 寛明, 結縁 祥治, 阿草 清滋
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム   89(4) 632-641   2006年4月
本論文では文献[1]に基づくπ計算の時間拡張において,等価関係と擬順序関係が合同的性質をもつ十分条件を示す.時間経過が含まれるため,等価関係である時間拡張された双模倣関係は一般的には合同性を満たさない.しかし,チャネル名を束縛する入力プレフィックス以外のコンテクストに対しては合同であることを示す.ハードリアルタイム性をモデル化するために,遅延時間順関係と呼ぶ順序関係を定義する.遅延時間順関係は同じ入出力動作を一方のプロセスが他方より早いタイミングで実行できることを表す.遅延時間順関係は入力...
結縁 祥治, 加藤 敬史, 加藤 大樹, 阿草 清滋
Information and Media Technologies   1(1) 66-79   2006年
We propose a behavioral model of web applications, called `Web Automata', based on the MVC(Model View and Control) model architecture. The MVC model architecture separates design concerns to improve the overall software quality. Since the architec...
渥美 紀寿, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理   88(11) 1696-1707   2005年11月
プログラム開発者はライブラリを利用する際, マニュアルや実例を参照し, その利用法を調べる. マニュアルには利用例が示されているが, 典型的な例のみであり, すべての組合せが示されていない. また, 既存のソフトウェアから文字列検索により検索する場合では, 多くの検索結果が得られ, 必要な情報を選択することが困難である. 我々はライブラリの利用において他のライブラリとの組合せが特に重要であると考え, 依存関係によるライブラリの組合せを表現する関数呼出依存グラフを提案した[14]. 本論文で...
松塚 貴英, 阿草 清滋, 山本 晋一郎
情報処理学会論文誌   46(5) 1145-1154   2005年5月
今日, Webアプリケーションを実現する技術は急速に向上しているが, 意味を記述する枠組みが不十分であるため, 品質の確保が難しい.本論文では, Webアプリケーションの意味を記述するためのモデルであるWebWare意味モデルを提案する.このモデルの特徴は, 特定の実装技術に依存しないことと, ラウンドトリップエンジニアリングを目指していることである.これにより, 現在広く存在するWebアプリケーションの意味モデルを導出することができ, 既存Webアプリケーションの継続する保守作業において...
結縁 祥治, 加藤 敬史, 加藤 大樹, 阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   22(2) 44-57   2005年4月
We propose a behavioral model of web applications, called 'Web Automata', based on the MVC (Model View and Control) model architecture. The MVC model architecture separates design concerns to improve the overall software quality. Since the archite...
水野 敦, 真野 健, 河辺 義信, 桑原 寛明, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   45(12)    2004年11月
本論文では,π計算に基づくプログラミング言語NepiへのGUI機能を設計し,その実装手法を示す.Nepiは,プロセス代数π計算に基づくプログラミング言語で,名前を介したランデブー型通信を実現している.NepiにおけるGUIプログラミングによって,イベントハンドリングをπ計算に基づいて形式的に解析することが可能になり,GUIプログラムの信頼性を向上させることが可能となる.GUIはボタンやフレームなどのグラフィックコンポーネントを単位として構成し,各コンポーネントに1つの名前を割り当て,コンポ...
渥美 紀寿, 山本 晋一郎, 結縁 祥治, 阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   21(4) 261-270   2004年7月
本稿では,ソフトウェア開発の最終段階であるコーディングにおける再利用の技術としてライブラリ関数に対するコーディングパターンを示す.ライブラリ関数はソフトウェアの基本機能を表現し,その呼び出し構造はソフトウェアの意味を反映している.C言語を対象として,著者らの提案したライブラリ関数の依存関係をグラフとして表現するFCDG(Function Call Dependency Graph)によってコーディングパターンを表す.オープンソースのソフトウェアからFCDGのパターンを抽出し,コーディングパ...
桑原 寛明, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌   45(6) 1498-1507   2004年6月
本論文では実時間システム開発にオブジェクト指向開発技術を適用する基礎とするために,形式計算モデルであるπ計算に基づきリアルタイムオブジェクト指向言語の振舞いを定式化する.π計算に離散時間の振舞いを拡張し,単純なリアルタイムオブジェクト指向言語OOL_<RT>の振舞いを記述する.実時間システムは一般に時間制約を持つ複数のオブジェクトの並行動作によって実現される.OOL_<RT>によって実時間システムの特性を直接的に記述し,時間拡張されたπ計算によってその振舞いを厳密に定義することで,システム...
吉田 一, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌   44(6) 1509-1516   2003年6月
本論文では,細粒度のソフトウェア構成要素を管理する細粒度ソフトウェアリポジトリを,XML文書によって実装する方法を提案する.XML関連技術が次第に整備されつつあるため,リポジトリをXML文書として実装することで,計算機環境や開発言語に依らず,CASEツール開発者はリポジトリを幅広く利用できるようになる.この細粒度リポジトリは,ソースプログラムの文,式といった構文情報に加え,コメント,タブ,空白といった字句情報までを管理することができる.またリポジトリはテキスト表現の拡張として,解析対象文書...
大須賀 恭輔, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   43(8)    2002年9月
本発表では実時間ステートチャートの振舞いに対してLuttgenらのSPL(Statechart Process Language)を時間遷移において拡張した体系として提案したSPLRTを用いて,実時間ステートチャートの動作シミュレートを行うツールの実装を行う.SPL_<RT>は実時間ステートチャートの振舞いをラベルつき遷移システムによりモデル化した言語である.SPL_<RT>はSPLの2つの動作意義,動作遷移,クロック遷移に遅延遷移を新たに加える.遅延遷移はマイクロステップレベルで稠密時間...
桑原 寛明, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   43(8)    2002年9月
本発表では優先度方式スケジューリングにおける優先度逆転問題を解消する手法である優先度継承プロトコルのπ計算を用いた形式的な記述について述べる.π計算におけるプロセスの優先度の取扱いについて定義し,ブロックしたプロセスがブロックされたプロセスの優先度を継承する際に発生する優先度の通信の記述方法を決定する.継承により動的に変化するプロセスの優先度のある時点における高さを,そのときの各プロセスの共有資源に対するアクセス状況から決定する手法を示す.優先度継承プロトコルに沿って動作するプロセス,共有...
高木 豊典, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌. プログラミング   42(7)    2001年7月
本稿では時間付きデザインパターンに基づいた実時間並行ソフトウェアの開発手法を提案する. 本手法に沿った開発の流れは, 最初に時間付きデザインパターンに基づいてソフトウェアをモデル化をする. 次にスレッドスケジューリング情報を定めることでモデルからソフトウェアのテンプレートを生成し, テンプレートに基づいてコーディングを行う. 筆者らは時間オートマトンによって時間情報を付したデザインパターンとして"時間付きデザインパターン"を提案している. クラス図に時間オートマトンを付加することで, 時間...
手嶋 茂晴, 荒木 円博, 阿草 清滋
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理   82(6) 740-750   1999年6月
ソフトウェアは設計仕様書, プログラム, テスト仕様書などの一連の技術文書であり, ソフトウェアの設計工程はこれらの文書を参照/作成する工程である. ソフトウェアの設計効率及び信頼性向上のためには, ソフトウェアの設計工程に適した技術文書の管理方式を確立する必要がある. そこで我々はソフトウェアの文書構造に注目した管理方式を考案し, それにもとづくソフトウェア文書管理システムLiaison作成した. 我々は, 実在のソフトウェアをオブジェクト分析した結果からソフトウェアの文書構造は文書要素...
阿草 清滋
システム/制御/情報 : システム制御情報学会誌   43(2) 71-79   1999年2月

Misc

 
今西洋二, 渥美紀寿, 森崎修司, 山本修一郎, 阿草清滋
情報処理学会研究報告(Web)   2016(SE-191) VOL.2016-SE-191,NO.6 (WEB ONLY)   2016年3月
加藤大典, 蜂巣吉成, 吉田敦, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告   114(510(SS2014 55-73)) 109-114   2015年3月
蜂巣吉成, 吉田敦, 阿草清滋
情報処理学会研究報告(Web)   2014(CE-125) VOL.2014-CE-125,NO.3 (WEB ONLY)   2014年5月
戸田達也, 小林隆志, 渥美紀寿, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告   113(489(SS2013 72-90)) 85-90   2014年3月
渥美紀寿, 小林隆志, 山本晋一郎, 阿草清滋
電子情報通信学会論文誌 D   J96-D(11) 2681-2691   2013年11月
丸岡 寛典, 小林 隆志, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報   112(458) 97-102   2013年3月
村松沙那恵, 小林隆志, 渥美紀寿, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告   112(457(MSS2012 59-86)) 69-74   2013年2月
高井康勢, 小林隆志, 渥美紀寿, 山本晋一郎, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告   112(457(MSS2012 59-86)) 51-56   2013年2月
阿草 清滋
情報処理   54(2) 135-135   2013年1月
渥美 紀寿, 小林 隆志, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報   112(373) 67-72   2013年1月
渥美紀寿, 小林隆志, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告   112(373(SS2012 46-58)) 67-72   2013年1月
野田 訓広, 小林 隆志, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2011(1) 1-10   2011年3月
オブジェクト指向システムの振る舞いの理解支援として,実行履歴からオブジェクトの協調動作の様子を可視化することが有効である.しかし,一般に,実行履歴に含まれる情報量は膨大であるため,可視化される情報を適切に削減・抽象化する必要がある.本稿では,Preeの提案したメタパターンの適用情報に基づき,関連の強いオブジェクト同士をグループ化することで,オブジェクトの協調動作履歴を抽象化しシーケンス図として可視化するツールを提案する.ツールを複数のオープンソースソフトウェアに対して適用し,その結果を分析...
加藤 希, 小林 隆志, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   110(458) 145-150   2011年2月
ソフトウェアシステムは,ソースコードやドキュメント,設定ファイルといったソフトウェア成果物により構成される.ソフトウェア成果物は互いに依存して構成しているため,ある成果物に対する変更が他の成果物に伝搬する場合がある.本稿では,変更伝搬の特定を支援する手法を提案する.提案手法では開発者が行った成果物に対する変更・参照といったアクセス履歴をマイニングし変更支援グラフを作成する.変更支援グラフを用いて,変更のコンテキストを利用した変更支援を可能とする.被験者実験により提案手法の有効性の評価を行っ...
横山 祐司, 日高 隆博, 山本 晋一郎, 小林 隆志, 手嶋 茂晴, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2010(6) 1-8   2010年3月
C 言語により多品種開発を行う際に条件付きコンパイルを用いる.このようなソースコードはバリエーションの増加に伴い,各バリエーションを区別するための,コンパイル条件や条件分岐が増え,可読性や保守性が低下する.本論文では,上記のようなソースコードの可読性や保守性を向上させることを目的とし,版管理ツールのバージョン軸とブランチ軸に対してバリエーション軸を追加することによる新たなバリエーション管理手法の提案する.さらに,提案手法に基づく支援ツールに関して述べ提案手法の有効性を議論する.
関 文貴, 日高 隆博, 山本 晋一郎, 小林 隆志, 手嶋 茂晴, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2010(27) 1-9   2010年3月
車載ソフトウェアでは,コストの観点から浮動小数点演算を用いることができず,アルゴリズムを固定小数点演算で実装しなけれならないことが多い.実数演算を取り扱うアルゴリズムを固定小数点演算へ変換する作業は非常に労力を必要とする.そこで,本論文では浮動小数点演算で記述されたソフトウェアを固定小数点演算へ変換するための手法の提案と自動で変換を行うためのツール開発を行う.
林 英志, 日高 隆博, 山本 晋一郎, 小林 隆志, 上原 正太, 間瀬 順一, 鈴村 延保, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2010(28) 1-8   2010年3月
構造化文書に対して検索を行う場合,クエリ言語の内容が構造化文書の構造に依存するため,入力支援機能として補完機能が有用である.我々は XML 文書に対するクエリ言語である XPath に対して,メタ情報として XPath の構文規則と対象 XML 文書の DTD の情報を用い,さらに記述中の XPath のコンテキスト情報を組み合わせることを例として,補完機能を系統的に実現できることを示した.
阿草 清滋
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム   92(9)    2009年9月
小林 隆志, 沢田 篤史, 山本 晋一郎, 野呂 昌満, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   109(170) 95-100   2009年7月
本稿では,産学が密に連携し,企業における実際のソフトウェア開発を題材とし実践的な教育を行う新しい教育手法On the Job Learning(OJL)を提案し,実際に2年間実施した経験からその実施方法や教育効果を議論する.
阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   26(2)    2009年4月
野田 訓広, 小林 隆志, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2009(31) 233-240   2009年3月
大規模なオブジェクト指向プログラムでは,そのソースコードからプログラムの動作の様子を把握するということは簡単な作業ではない.本研究の目的は,プログラムの動作の理解のために必要となる振る舞いに関する情報を可視化し効果的に提供することにある.本稿では,既存手法を拡張することで,より高精度なデータ依存関係を考慮し,より多くのJavaコードに適用可能なシーケンス図スライシング手法を提案する.さらに提案手法を実装したツールを用い,適用実験によりその有用性を議論する.
馬場 敬, 結縁 祥治, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   108(444) 17-22   2009年2月
本稿では、Apache CocoonフレームワークにおいてFlowscriptによって構成されるWeb応用プログラムに対する振舞いモデルを提案し、その振舞いを検証する手法を示す。Flowscriptを含むWeb応用プログラムの振舞いとしてFlowscript Transition Graph(FTG)を提案する。FTGの導入により、Web応用プログラムの振舞いをフロースクリプトの構造に従ってモデル化し、Apache CocoonによるWeb応用プログラムの効率的な開発を目指す。簡単な図書管...
阿草 清滋, 西 康晴, 沢田 篤史, 鷲崎 弘宜
情報処理   49(7) 743-749   2008年7月
藤田 幸之, 金子 伸幸, 中元 秀明, 小川 義明, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2008(29) 83-90   2008年3月
本稿では,ビジネスオブジェクトを利用して仕様化された要求仕様に対して,現在の開発要求との類似度を評価する指標として要求適合度を定義する.ビジネスオブジェクトは,分析から実装まで一貫したモデルを利用してソフトウェアを開発するアプローチである.自然言語で記述された要求記述に対して,事例に含まれる特徴的なビジネスオブジェクトとビジネスオブジェクトの構造を基に,要求適合度を計算する.要求適合度に基づき事例を検索し,ビジネスオブジェクト単位で修正を行い要求仕様を定義することで,分析段階の再利用を支援...
上原 伸介, 大須賀 俊憲, 小林 隆志, 金子 伸幸, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2008(29) 91-98   2008年3月
ソースコードレビューやデバッグにおいては,ソフトウェアの動作の大局的な流れと処理の詳細の双方を理解する必要がある.ソフトウェアの動作を理解する際には,関数の呼び出し関係を辿りながらその処理内容を理解する方法が一般的であるが,呼び出し関係が複雑である場合には単純に呼び出し関係を辿るだけでは大局的な流れと処理の詳細を理解することは困難である.本研究では,処理の詳細と大局的な流れの双方に対してその理解を支援する手法として,ソースコードを多粒度で表現し,対話的なナビゲーションによるソフトウェア理解...
水野 良太, 今井 敬吾, 末次 亮, 金子 伸幸, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   107(505) 55-60   2008年2月
本論文では,アマゾンバグと呼ばれる現象の発生を検出し,対処する手法のためのモデルを提案する.既存のWebアプリケーションにおけるアマゾンバグの対策は,「戻る」ボタンを無効化する方法が一般的である.しかし,そのような対策ではユーザビリティが低下する.そのため,よりユーザに配慮した対策が望まれる.本研究では,Webアプリケーションのセッションをセッション変数の変更と表示に着目してモデル化し,モデル上の性質としてアマゾンバグを定義する.モデルに基づいて,Webアプリケーションの実行時にアマゾンバ...
桑原 寛明, 結縁 祥治, 阿草 清滋
数理解析研究所講究録   1554(0) 1-8   2007年5月
阿草 清滋
情報処理   48(1) 82-84   2007年1月
水野 良太, 桑原 寛明, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. SE,ソフトウェア工学研究会報告   152(0) 33-40   2006年5月
水野 良太, 桑原 寛明, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2006(48) 33-40   2006年5月
本稿では,Javaプログラムの理解支援を目的として参照の不変性解析手法を提案する.不変な参照は,その参照が指すオブジェクトの状態を変更する操作が適用されないため,オブジェクトの状態変化を追跡する際に着目する必要がない.本研究では,クラス,インタフェース,メソッド,メソッドの参照型の戻り値,インナクラスのコンストラクタ,参照変数といったJavaプログラムの構成要素間に不変性依存関係を定義する.不変性依存関係は,ある要素の不変性が別の要素の不変性に依存することを表す.不変性依存関係をたどること...
伊藤 崇, 金子 伸幸, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2006(35) 97-104   2006年3月
本稿では,Webアプリケーションを構成するコンポーネントの動作とコンポーネント間の関係を表現したWeb抽象プログラムとそれを用いたリファクタリング手法を提案する.Web抽象プログラムは,コンポーネントの動作を描画命令と処理命令によって表現する.また,遷移や生成といったコンポーネント間の関係を表現する.Web抽象プログラムの書き換えによって多種の言語で記述されるコンポーネントの再構成を行い,Webアプリケーションの内部構造の改善を図る.ソースプログラムからWeb抽象プログラムを生成するツール...
水野 佑基, 金子 伸幸, 中元 秀明, 小川 義明, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2006(35) 121-128   2006年3月
本稿では,GUI抽象化規則を用いて実装言語とGUIツールキットに対して柔軟に抽象GUI記述を生成するする手法を提案する.ウィジットと直接操作を表現するGUIプログラミングモデルと,共通GUIツールキットを定義する.抽象GUI記述はGUIプログラミングモデルに従い,共通GUIツールキットを用いて記述される.実装言語やGUIツールキットごとに異なるGUIコードと抽象GUI記述の対応付けをGUI抽象化規則として定義する.GUI抽象化規則に基づきGUIコードから抽象GUI記述を生成するシステムを提...
山本 雅基, 阿草 清滋, 間瀬 健二
電気学会研究会資料, FIE   2005(18) 1-6   2005年8月
渥美 紀寿, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2005(75) 57-64   2005年7月
本稿では, XML記述によるソフトウェアリポジトリを構築し, これを利用する事でプログラム要素間の関連性を考慮した検索を容易に実現できる事を示す.プログラム要素間の関連性とは, 例えば, 変数には型が付けられるので, 変数と型との関連を表わす.ソフトウェアリポジトリは, ソースコードに構文情報を付加したCX-modelと各プログラム要素に対するクロスリファレンス情報で構成される.これらのXML記述の各要素間の対応付けを行い, ソースプログラムブラウザを実装した.プログラム要素間の関連性を考...
吉田 一, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2005(29) 33-40   2005年3月
本報告では, ネットワークを介した幅広い環境から利用でき, プログラムの宣言的な解析を可能とする, 新しい細粒度ソフトウェア・リポジトリを提案する.細粒度ソフトウェア・リポジトリは, プログラム中の文や式のような細粒度情報を格納している.本研究では, このソフトウェア・リポジトリにRDFを適用する.RDFはセマンティックWebにおけるメタデータ記述の枠組みであり, さまざまな物に関するデータを有向グラフを用いて記述する標準となっている.CASEツールが幅広い環境からプログラムの情報を照会で...
阿草 清滋
情報処理   46(3)    2005年3月
井上 公博, 結縁 祥治, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   104(723) 13-18   2005年3月
本稿では, 実時間システムの振舞いをモデル化した時間オートマトンと, メモリ領域や非同期イベントハンドラなどの条件を指定したシステム設計仕様を用いて, オブジェクト指向言語Javaのリアルタイム仕様拡張言語であるRTSJ(Real-Time Specification for Java)のプログラムコードを自動生成する手法を提案する.
粕谷 英人, 酒井 正彦, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   104(242) 1-6   2004年7月
高階書換え系の正規化戦略である必須書換えを用いて計算を行う場合,項書換え系における場合と同様に一般的にその計算は決定可能ではない.本論文ではNipkowによる高階書換え系を対象とし,線形な高階パターンの具体項を受理する木オートマトンの構成法を示す.また,両辺に自由変数を共有しないよう近似した高階書換え系の書換え関係を認識するGTTの構成法を与えるこれらにより,高階書換え系の強逐次戦略とNV逐次戦略が決定可能であることを示す.
新美 健一, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   103(582) 19-24   2004年1月
我々は,抽象ソフトウェアエレメントを用いて記述したCASEツールデータスキーマにデータバインドしたオブジェクトを提供するフレームワークを提案する.開発者がそのオブジェクトを利用することにより,リポジトリ操作のコストを大幅に削減できるとともに,設計から実装へのシームレスな移行が可能となる.また,CASEツールとリポジトリとの依存箇所が局所化されているため,CASEツールの他のリポジトリへの適用コストも削減される.評価のため,本フレームワークを利用したCASEツールを作成し,その有用性を示す....
阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   20(6) 534-536   2003年11月
大野 豊, 片山 卓也, 米澤 明憲, 武市 正人, 阿草 清滋
コンピュータソフトウェア   20(6) 537-548   2003年11月
寺澤 真, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. SLDM, [システムLSI設計技術]   2003(28) 7-11   2003年3月
本研究では,VHDLツールにVHDL記述の細粒度解析情報を提供するツールプラソトフォームVapidを提案する.Vapidは,VHDL記述の解析器,解析結果を格納するデータベース,データベースヘのアクセス機能を提供するアクセスルーチンから構成される.従来のVHDLツールは,コンポネントレベルの粗い粒度の構文要素情報を用いて開発支援を行う.しかし,コンポーネントより細かい粒度での部品化や再利用を行う場合に,細かい粒度で記述を扱うツールが別に必要となる.Vapidは,VHDLツールに必要な細粒度...
大橋 良徳, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2003(22) 79-86   2003年3月
本論文では,ソフトウェアの全体像を把握し,理解を支援するために,ソースコードを大局的に可視化する手法を提案する.既存のソースコードの可視化手法は主にノードと線分による複雑なブラフを作成する手法であり,明瞭な表現ではなかった.提案する手法では,単純な情報ではなく,組織化し,まとめ上げたソフトウェアメトリクスを用いて可視化を行う.組織比メトリクスを利用することで,既存の手法には見られない大局的ソフトウェアビジュアライゼーションを実現することが可能となる.対局的ソフトウェアビジュアライゼーション...
戸板晃一, 山本晋一郎, 阿草清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   102(704) 13-19   2003年3月
プログラムスライシングとは,プログラム内の任意の文の着目する変数に影響を与える一部のコードのみを,もとのプログラムから抽出する技術である.プログラムスライシングはデバッグ,テスト,再利用,理解支援,リファクタリングなどのソフトウェア開発・保守に利用される有用な手法である.過去に提案・実装された手続き型言語のスライシングツールの多くは.特定のプログラミング言語に依存している.しかし,手続き型言語におけるスライシングは.プログラミング言語に依存しないグラフ上の抽象的な操作である,そのため,スラ...
寺澤 真, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム   102(700) 7-11   2003年3月
本研究では,VHDLツールにVHDL記述の細粒度解析情報を提供するツールプラットフォームVapidを提案する.Vapidは,VHDL記述の解析器,解析結果を格納するデータベース,データベースヘのアクセス機能を提供するアクセスルーチンから構成される.従来のVHDLツールは,コンポネントレベルの粗い粒度の構文要素情報を用いて開発支援を行う.しかし,コンポーネントより細かい粒度での部品化や再利用を行う場合に,細かい粒度で記述を扱うツールが別に必要となる.Vapidは,VHDLツールに必要な細粒度...
星野 康, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス   102(617) 49-52   2003年1月
現実の建造物と違い,プログラムは物理的な制約が少ないため手を加えやすく,保守段階において設計記述とプログラムとの差が生じてきてしまうことは避けられない.設計記述とプログラムの差は保守コストを増大させてしまうため,ある時点で現在のプログラムと整合する設計記述を得ることが必要である.本稿では,現在のプログラムに整合する,前バージョンの設計記述の抽象度を保存した設計記述を生成する手法を提案する.本手法における設計復元では,前バージョンの設計記述とプログラムとの整合性を利用する.
粕谷 英人, 酒井 正彦, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション   101(630) 65-72   2002年1月
本論文では項書換え系の書換え戦略である頭必須書換えを高階書換え系に拡張する.しかし, 高階書換え系では簡約により生じるβ変換のため直接拡張することができない.そこで, 高階書換え系におけるディセンダントを定義し, 簡約によって部分項が移動する様子を調べる.そしてディセンダントを用いて直交高階書換え系における頭必須書換えの頭正規化性を議論する.
落合 秀俊, 結縁 祥治, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   2001(31) 109-116   2001年3月
本稿では,ソフトウエア開発における作業は文書間の不整合解消である,というアプローチから,文書間の整合性記述に基づくソフトウエアプロセスのモデル化手法を提案する.文書と文書間の関係をハイパーテキストを用いて表現し,リンクに対してリンク先の文書内容を用いた整合条件と不整合解消動作の2つを付加した,文書整合モデルを提案する.本モデルを用いた整合性管理手法を提案する.ソフトウエアプロセスは一連の不整合解消動作として解釈される.不整合解消に基づくモデル化手法は作業手順を記述するプロセス記述手法に比べ...
尾崎 憲幸, 吉田 敦, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告   99(37) 25-32   1999年5月
広く用いられているUNIXのdiffは, 行単位での差分を出力する汎用的なツールであるが, 改行や空白の挿入, 削除や, コメントの変更などソースプログラムの意味に影響を与えない場合でも差分として出力する. そのため, そこからソースプログラムの意味的な変化を理解するには, 多大な労力が必要である. 本論文では, プログラムの意味を考慮した差分を抽出する方法として, プログラムの正規化に基づいた差分抽出法を提案する. 差分抽出の前段階として, ソースプログラムを正規化し, 正規化したソース...

講演・口頭発表等

 
丸岡 寛典, 小林 隆志, 阿草 清滋
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報   2013年3月6日   
小林 隆志, 大須賀 俊憲, 上原 伸介, 蛭牟田 英治, 林 英志, 間瀬 順一, 山本 晋一郎, 渥美 紀寿, 川口 直弘, 鈴村 延保, 阿草 清滋
全国大会講演論文集   2010年3月8日   
蜂巣 吉成, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
情報処理学会論文誌   1999年4月15日   
本論文ではオブジェクト指向言語のためのシステム依存グラフOSDGを提案する. OSDGでは解析を式の粒度で行うため, 既存の依存解析では困難な関数合成やオブジェクトを介したメソッド呼び出しにおけるデータ依存関係を正確に扱うことができる. 一般に細粒度の解析を行うとデータ量が増大するが, 本論文では粒度を変換することにより, データ量を削減する手法を提案する. これにより, 着目しているクラスは細粒度で詳しく表現し, それ以外のクラスは粗粒度で簡潔に表現することが可能になる. また, OSD...

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2005年 - 2007年    代表者: 阿草 清滋
本研究は、Web応用プログラムの信頼性および保守性の向上を目標として、従来のソフトウェアに対して行われているリファクタリングをWeb応用プログラムに適用することを目指した。Web応用プログラムは、クライアントからのクリックによるイベント駆動による実行モデルを持ち、複数の言語で記述されたコンポーネントから構成されるため、既存のリファクタリング手法をそのまま適用することはできない。本研究では、まずリファクタリングをStrutsフレームワークで記述されたWeb応用プログラムに適用する手法を検討す...