2010年 - 2011年
ニュートリゲノミクス解析に基づく分子食育学の研究基盤の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究では、リン摂取の食行動を含む生体への影響について個人差を規定する遺伝因子を解明することをモデルケースとして、新しい個人差を踏まえた食教育法開発のための研究手法を確立することを試みた。リン摂取量の違いは、食後血清リン濃度、血管内皮機能、さらには食欲調節に影響を及ぼすことを見いだした。また、血清リン濃度および食後血清リン濃度変化は、遺伝因子により規定されている。今回用いたリン負荷試験の手法は、他の栄養素においてもその栄養素代謝を規定する遺伝要因と食事摂取、血清マーカーおよび生体機能との関連を明らかにし、個人差を解析する上で有用な手法となる。このような手法を応用させていくことで、個人に適した食事指導・食育を進めていくことが可能になると考えられた。
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- 課題番号 : 22650181
- 体系的課題番号 : JP22650181