2020年3月10日
学習者は自身の動機づけにどのように働きかけているか
関西大学高等教育研究
- ,
- 巻
- 号
- 11
- 開始ページ
- 31
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 関西大学教育開発支援センター
本研究は大学・大学院進学を目指して日本語を学習する留学生が、自身の動機づけにどのように働きかけているかについて、学習者自身がつけた学習記録をもとに分析したものである。学習者のコメントについて動機づけに関わる箇所を抽出し分析を行ったところ、ポジティブな働きかけのみのタイプ、ネガティブな働きかけのみのタイプ、ポジティブ/ネガティブ併用タイプの3つのタイプに分類することができた。そこで、タイプごとに分析を行った結果、動機づけを自律的にコントロールしている学習者はポジティブな働きかけとネガティブな働きかけを併用し、そこから自身への課題を提示するといった一連の流れを行っていることがわかった。しかし、ポジティブあるいはネガティブな働きかけのどちらか一方に偏っている学習者の場合、動機づけが自己調整できていない可能性も確認された。さらに、働きかけのタイプごとにケース分析を行った結果、教師からの働きかけが学習者の動機づけ調整を支援する可能性も示唆された。本研究はJSPS科研費19K00724の助成を受けたものです。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120006849574
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12626037
- URL
- http://hdl.handle.net/10112/00020124
- ID情報
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- ISSN : 2185-6389
- CiNii Articles ID : 120006849574
- CiNii Books ID : AA12626037