2015年4月 - 2018年3月
道順記憶における脳梁膨大後皮質の役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
脳梁膨大後皮質の機能の一端を明らかにすることを目的に,脳梁膨大後皮質を損傷したラットにおいて,環境の微小な変化を加えることが学習したルートの追従に与える影響について検討した.その結果,ルートを学習するまでに要する試行数に脳梁膨大後皮質の損傷の影響は見られなかった.しかし,テスト課題において,脳梁膨大後部皮質を損傷したラットで,迷路構造の変化を与えた際に,学習したルートから逸れた特定の領域に侵入する回数が増加した.脳梁膨大後皮質が学習したルートを自動的に追従することに関与し,その機能が微細な迷路構造の変化によって阻害されたと考えられる.
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- 課題番号 : 15K01836
- 体系的課題番号 : JP15K01836