2011年12月
吸入ステロイド治療を継続中の喘息患者の吸気流速と背景因子の関連性調査 中国、四国地区多施設研究
アレルギー
- 巻
- 60
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1621
- 終了ページ
- 1629
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15036/arerugi.60.1621
- 出版者・発行元
- (一社)日本アレルギー学会
【背景・目的】気管支喘息治療に用いる吸入ステロイド薬のドライパウダー式では高齢者などで吸入効率不十分が懸念される.【方法】中国・四国成人喘息研究フォーラム関連施設に通院中の気管支喘息患者312例で吸気流速(PIF)不足症例の実態と関連因子を検討した.【結果】吸気流速不足と考えられたのは9例(2.8%)であった.多変量解析によりPIF(L/min)の予測式は79.0+0.19*PEF(L/min)+22.9*FVC(L)-0.68*onset age(years)+34.7*gender(male,1;female,0)+16.1*V50/V25,[r^2=0.677,p<0.0001]で示された.変数デンドログラムにて,PIFはアダプターを付けない場合は身長やPEFと,付けた場合は%FVCや%FEVと同じカテゴリーに含まれた.【結語】吸気速度が不十分な症例は少なからず存在し,治療選択や吸入指導に注意が必要である.(著者抄録)
- ID情報
-
- DOI : 10.15036/arerugi.60.1621
- ISSN : 0021-4884
- 医中誌Web ID : 2012101934