2019年8月
【皮膚悪性腫瘍はこう手術する-Oncoplastic Surgeryの実際-】外鼻の基底細胞癌
PEPARS
- ,
- 巻
- 号
- 152
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 43
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)全日本病院出版会
基底細胞癌(BCC)は外鼻に最も多く発生することが知られているが、様々な組織型があることや局所破壊性、さらに外鼻という特有の形態構造の点から、切除マージンについては種々の報告がある。特にmorphea type BCCについては水平・垂直方向ともに浸潤性が強く、十分なマージンをもって切除を施行しても断端陽性となり、追加切除を要することが多い。また、外鼻は皮膚、軟骨・筋肉、粘膜が互いに隣接しながら3層構造を呈していることから、それぞれの部位や欠損に応じた切除ならびに再建術が必要となる。今回我々は、外鼻に生じた毛細血管拡張を主体としたmorphea type BCCにおいて、複数回の切除術の末に全層欠損を生じ、広範囲な外鼻再建を要した症例を経験した。症例提示を行いつつ、外鼻BCCに対するoncoplastic surgeryについて、morphea type BCCや外鼻再建を中心に報告する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1349-645X
- 医中誌Web ID : 2019353360