2013年4月 - 2016年3月
細胞接着と細胞間シグナルによる腺下垂体の前駆細胞維持機構
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
下垂体前葉は複数のホルモン分泌細胞をもつが同時に元となる前駆細胞も存在して状況に応じて特定の細胞種に分化する。分化が液性因子に支配されることは知られていたが、前駆細胞が終生枯渇せずに維持される機構が不明であった。我々は以前、隣接する細胞間に働くNotchシグナルが未分化維持に重要であることを示した。本研究では、細胞接着因子Eカドヘリンが前駆細胞同士を選択的に接着させる役割を担ってNotchシグナルを働かせていることを示した。即ち前駆細胞はEカドヘリンによって集団をつくることで未分化状態を保ち、分化するとEカドヘリンを失って集団から離れる。この細胞接着機構が前駆細胞維持に働いていると考えられる。
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- 課題番号 : 25460275
- 体系的課題番号 : JP25460275