2016年4月 - 2019年3月
子どもの心的外傷関連障害治療プログラムの多機関における効果検証と応用に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究では、欧米で子どものPTSDへの第一選択治療として推奨されており、その効果が実証されているTF-CBT(Trauma-Focused Cognitive Behavioral Therapy、トラウマフォカスト認知行動療法)の我が国における効果検証に取り組んだ。兵庫県こころのケアセンターと被害者支援都民センターにおいて継続的に取り組んだ無作為化比較試験(UMIN000010699)は終了し、先行研究と同様に、わが国においてもTF-CBTの有効性が検証された。結果については論文にまとめ報告する予定である。
その他の機関においては、岩手医大/いわてこどもケアセンターではTF-CBT4例が終了、4例が継続中、心的外傷性悲嘆に対するTF-CBTは2例が終了した。国立国際医療研究センター国府台病院では終了2例、継続中2例、大阪府中央子ども家庭センターこころケアでは6例が終了した。
TF-CBT実施前後の子どもの脳画像の比較分析に関する研究では、岩手医大/いわてこどもケアセンターのTF-CBT治療前7例、治療後7例のMRI画像を、福井大学子どものこころの発達研究センターで分析し、介入前後の脳白質繊維の変容を調査した結果、脳梁、放射冠、内包などのFA値が介入後に低下していた。
この他、兵庫県こころのケアセンターと岩手医大/いわてこどもケアセンターにおいて、日本人トレーナーによるTF-CBTイントロダクトリートレーニングを開催し、受講生を対象に、ケース進行中のグループコンサルテーション(2週間に1回、1回1時間、合計12回)をウェブ形式で実施した。合計21名が参加し、そのうち11名がこれまでTF-CBTを終了した。
その他の機関においては、岩手医大/いわてこどもケアセンターではTF-CBT4例が終了、4例が継続中、心的外傷性悲嘆に対するTF-CBTは2例が終了した。国立国際医療研究センター国府台病院では終了2例、継続中2例、大阪府中央子ども家庭センターこころケアでは6例が終了した。
TF-CBT実施前後の子どもの脳画像の比較分析に関する研究では、岩手医大/いわてこどもケアセンターのTF-CBT治療前7例、治療後7例のMRI画像を、福井大学子どものこころの発達研究センターで分析し、介入前後の脳白質繊維の変容を調査した結果、脳梁、放射冠、内包などのFA値が介入後に低下していた。
この他、兵庫県こころのケアセンターと岩手医大/いわてこどもケアセンターにおいて、日本人トレーナーによるTF-CBTイントロダクトリートレーニングを開催し、受講生を対象に、ケース進行中のグループコンサルテーション(2週間に1回、1回1時間、合計12回)をウェブ形式で実施した。合計21名が参加し、そのうち11名がこれまでTF-CBTを終了した。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H03747
- 体系的課題番号 : JP16H03747