2016年
ボルネオ熱帯林-焼畑モザイクにおける時系列衛星解析を用いた植物群集組成の時空間動態予測
日本森林学会大会学術講演集
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- 巻
- 127th
- 号
- 開始ページ
- 204
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.127.0_204
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
現在、熱帯林の大部分は二次林として成立している。中でも焼畑に由来する二次林は、小規模な森林消失と二次遷移が繰り返される結果、遷移段階の異なる植生がパッチ状に分散したモザイク状の森林として成立する。このような熱帯林モザイクの炭素量や生物多様性を広域に評価・管理していくには、リモートセンシングを用いて森林生態系を景観レベルで評価する必要がある。以上を可能にするため、本研究はマレーシア・ボルネオ島北部にある、キナバル国立公園とクロッカー山脈国立公園の2つの保護区の間にある焼畑二次林地域を対象とし、以下3つの目的に基づき行われた。1)時系列衛星を用いた熱帯林モザイクの齢(焼畑からの遷移年数)の推定アルゴリズムの開発。2)熱帯林モザイクの齢依存的な属性(バイオマスや植物群集組成)の空間分布予測。3)将来の植物群集組成の動態予測。本研究では、1)~3)の結果から、様々なシナリオ(焼畑の周期や強度、実施場所を変える)の森林動態を予測し、地域全体の炭素蓄積量・生物多様性を高めるのに最も効果的なシナリオについて考察を行う。それにより、現地住民の生活と生物多様性の最大化を両立する森林管理を検討する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.127.0_204
- ISSN : 2187-6576
- J-Global ID : 201602295009330425
- CiNii Articles ID : 130005166581
- CiNii Research ID : 1390001205705962240