2018年4月 - 2021年3月
危機的状況の小型映画フィルムから情報資源を発掘する新開発連続式スキャナの提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
フィルムスキャナ装置について、ハードウェアの面では、フィルムを撮影するゲート部に改良を加えた。バネ仕掛けのアームを加えることで、フィルムの走行をより安定させることができた。新たにガイドローラーを制作し、8mmから35mmまで、スムーズに対応できるようになった。撮影光源としてLEDにかわり有機ELパネルへの換装も試みた。均質な光となり、撮影された像としては好ましくなったものの、光量不足のためシャッタースピードに限界が生じ、フィルムの走行速度を落とさざるを得なくなった。作業時間を重視する場合は従来同様LEDに、時間をかけても画質を優先する場合は有機ELを用いることとした。
ソフトウェアの面では、アルゴリズムの見直し、画像処理にGPUを用いるなどして、より高速化し、従来と比べて処理にかかる時間を1/3~1/4程度にすることができた。
小型映画フィルム資料について、複数の施設・団体から協力を得られた。試験的なものとして、保管されている資料の提供を受け、デジタル化作業を実施した。いくつかの由来不明、詳細不明なフィルムについて、被写体を手がかりに調査を行った。一例として、プロ野球選手が写ったものについて、ユニフォームのデザイン、背番号等から、撮影された年代や場所を絞り込むことができた。また別の例としては、撮影されている地形や特徴的な建物などをもとに、自治体や関係団体に連絡をとり、確認することができた。
ソフトウェアの面では、アルゴリズムの見直し、画像処理にGPUを用いるなどして、より高速化し、従来と比べて処理にかかる時間を1/3~1/4程度にすることができた。
小型映画フィルム資料について、複数の施設・団体から協力を得られた。試験的なものとして、保管されている資料の提供を受け、デジタル化作業を実施した。いくつかの由来不明、詳細不明なフィルムについて、被写体を手がかりに調査を行った。一例として、プロ野球選手が写ったものについて、ユニフォームのデザイン、背番号等から、撮影された年代や場所を絞り込むことができた。また別の例としては、撮影されている地形や特徴的な建物などをもとに、自治体や関係団体に連絡をとり、確認することができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K12255