2016年4月 - 2019年3月
C型とD型ボツリヌス毒素遺伝子を伝達するファージの宿主認識機構の解明とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
C型とD型菌による感染症(ボツリヌス症)が発生すると、生産者への経済的な損失や消費者への食の安全に対する不安感を助長させる。その原因となるC型とD型ボツリヌス毒素をコードする遺伝子は、バクテリオファージ(ファージ)により伝播されている。本研究では、C型菌とD型菌ファージの宿主菌への感染に重要である吸着に関して遺伝学的に研究を行った。C型菌とD型菌ファージのゲノム解析を基に、ファージの構造タンパク質を特定し、数種のファージ尾部吸着分子の候補遺伝子を推定した。現在、当該遺伝子産物の機能を調べているところである。吸着阻害によりファージ伝播を阻止することでボツリヌス症の制御が可能になると考えられる。
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- 課題番号 : 16K08785
- 体系的課題番号 : JP16K08785