2021年4月 - 2024年3月
1920~40年代日本の技術論―グローバルな知性史の観点から—
日本学術振興会(文科省科学研究費助成事業) 基盤研究(C)(研究分担者)
初年度となる本年度は、各自の分担領域のそれぞれについて、研究の緒となるような資料収集および分析を中心に行った。すなわち、各領域について、(1)産業については、経営等と技術の関係を、(2)統治については蝋山政道の思想を、(3)政治運動については戸坂潤について、(4)哲学については京都学派の思想を、(5)文芸・思想については、大熊信行、長谷川如是閑、小林秀雄らの芸術・社会論を中心に調査をすすめ、資料の分析にあたった。
これら各自の調査をもとに、年に2回、長時間のミーティング(オンライン)を開催し、各自の進捗を報告、確認した上で、各自の研究についてコメントしあうことで、情報を共有するとともに、研究の共通の枠組みを作り上げ、今後の研究計画を協議した。その際には、研究協力者の参加も仰ぎ、有益な情報及び意見を提供していただいた。また、オンラインの会議システムやメール、チャットソフト等を活用して、随時研究について情報共有や相談を進めている。
本研究では、各自の分担する領域の研究を最終年度に持ち寄り、まとめて成果として発表していく計画であり、上記の作業もその目標に向けたものであるが、同時に、いくつかの予備作業的、あるいは関連する研究成果も得ることができた。すなわち、研究分担者の馬路は統治に関連して20世紀前半の日本の「南洋」概念について、千野は政治運動についてグラムシについて、川村は哲学に関連して技術と資本主義、情動について、新倉は産業に関連してメディア技術について、乙部は文芸・思想に関連して小林秀雄について、国内外で成果を発表している。
これら各自の調査をもとに、年に2回、長時間のミーティング(オンライン)を開催し、各自の進捗を報告、確認した上で、各自の研究についてコメントしあうことで、情報を共有するとともに、研究の共通の枠組みを作り上げ、今後の研究計画を協議した。その際には、研究協力者の参加も仰ぎ、有益な情報及び意見を提供していただいた。また、オンラインの会議システムやメール、チャットソフト等を活用して、随時研究について情報共有や相談を進めている。
本研究では、各自の分担する領域の研究を最終年度に持ち寄り、まとめて成果として発表していく計画であり、上記の作業もその目標に向けたものであるが、同時に、いくつかの予備作業的、あるいは関連する研究成果も得ることができた。すなわち、研究分担者の馬路は統治に関連して20世紀前半の日本の「南洋」概念について、千野は政治運動についてグラムシについて、川村は哲学に関連して技術と資本主義、情動について、新倉は産業に関連してメディア技術について、乙部は文芸・思想に関連して小林秀雄について、国内外で成果を発表している。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K00090
- 体系的課題番号 : JP21K00090