フェアトレード・インタビュー
橘欣子(たちばなよしこ)さん、元JICA専門家
川野 裕輝(3年)
12月17日の島田ゼミでは元JICA専門家で、『フェアトレードを学ぶ人のために』(佐藤 寛 編・世界思想社)の中で章を執筆された橘欣子(たちばなよしこ)さんを講師にお呼びしお話をお伺いするとともにインタビューをした。
フェアトレードについて最初に講義
お話をお伺いするにあたってゼミ生は橘さんが執筆に関わっている『フェアトレードを学ぶ人のために』(佐藤 寛 編・世界思想社)を事前に読んで準備した。橘さんはフェアトレード全体の概要から、橘さん自身の経験をもとにフェアトレードの取引についての具体的なことまで丁寧に説明してくださった。
講義を1時間以上続いたディスカッション
フェアトレードの講義を受けてわかったことは一口にフェアトレードと言っても様々な動機、目的をもったフェアトレード団体があり、それぞれの団体がそれぞれの論理を持っているということだ。ビジネスとしてフェアトレードを進めるか、社会的信念をより重視してフェアトレードに取り組むかといった根本的な部分から団体によって全く異なる。そして、橘さんのお話の中で印象的だった言葉は「シビア」という言葉だ。ビジネスとしてやるからには収益を生み出さなければならない。そうであればシビアである必要性はもちろんのこと高くなる。フェアトレードに関わっている人たちはさまざまな「シビア」に直面している。
島田ゼミはフェアトレードについて勉強し始めたばかりだ。神保町をより魅力的な街にしながらSDGsと両立させながら取り組むというゼミの目標を達成するために、フェアトレードという一つの手段はこれからずっと意識しておかなければならないものだ。