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お知らせ「基礎ゼミ」および「問題発見ゼミ」の島田ゼミ生用: 家からアクセスして読める大学図書館のオススメ本

投稿日時: 2020/04/18 島田 剛

このページでは明治大学・情報コミュニケーション学部の「基礎ゼミ」および「問題発見ゼミ」の学生向けにお勧めの本を紹介する目的で作っています。

 

このページを書いているのは4月中旬です。落ち着かない日々が続いていて、緊急事態宣言以降、大学の入構もできず図書館も使えません。でも実は図書館は本を借りる以外にも色々と使えるのです。

 

電子ブックが読めたり、全世界の新聞ジャパンナレッジなどのオンラインデータベースが使えるのです。ここではMaruzen eBook Libraryから明治大学・図書館の契約により家にいながら読める電子ブックに絞って紹介してみたいと思います。

 

まずアクセスの仕方についてはこちらに詳しく掲載されています。ごく簡単にポイントだけ書いておきます。

 

1. 明治大学の図書館HPのトップページにあるMaruzen eBook Libraryのマークをクリックする。

      コチラ↓

    

 
3. 認証画面に行ったら「学認アカウントをお持ちの方はこちら」をクリックする。
次の画面でOhoMeijiに入るのと同じID、パスワードを入力する。これで中に入れるはずです。

 

基礎ゼミでは毎年、最初に図書館ガイダンスを受けて図書館の使い方を学ぶということをやっています。今年はできませんが、その代わり図書館が詳しいページを作ってくれましたのでぜひ見てみてください。図書館の使い方を知っていると、ずっと役に立つと思います。問題発見ゼミの学生も人も復習をかねて見てみることをぜひオススメします。また、ぜひ図書館のページをぜひ色々と探検してみることをよりオススメします。

 

また、1-2年生の間は色々な本を手当たり次第、読んでみるといいと思います。そうした意味ではコストを気にせず読めるオンラインブックはとてもいいと思います。

 

まずはオンラインブックに慣れるためにゼミの内容と関係ない本から紹介します。5月7日の授業開始まで時間があるのであれば、例えばシェイクスピア全集(白水社)などの文学作品から始めてみるといいと思います。

 

また、私が学部生だったこと最も影響を受けたのが評論家の加藤周一さんでした。著作集を何度も読み、月に1度ほど学生を集めて食事をしながら話をする場にも入れてもらってお話を聞くことが今でも最も楽しい思い出です。

 

この本は高いので学生時代は買えず、社会人になってドキドキしながら購入したことを今でも覚えています。この著作集を全て読めるのも私としては嬉しいことです。少し難しいかもしれませんが、覗いてみるととても豊かな世界が広がっていると思います。

 

 

ゼミのテーマに関係する本は以下のものです。問題発見ゼミの人は覗いてもらうといいと思います。基礎ゼミの1年生はゼミが始まってからでいいと思いますが、もし興味があるものがあれば眺めてみてください。

 

辻村 英之「コーヒーと南北問題―「キリマンジャロ」のフードシステム」(日本経済評論社)

コーヒーを通じて途上国の生活がどのようなものか見えてくると思います。貿易のみならず、コーヒー生産者の人の生活がどのようなものか考えるきっかけになると思います。

 

 

 

ストーリーで学ぶ開発経済学 -- 途上国の暮らしを考える(有斐閣ストゥディア)

この本に数式は出てこないが、それでいて最新の実証研究の成果もキチンと学べるように工夫されている。途上国の人たちがどんな生活をしているか、目に浮かぶように記述されている。

 

特に良いのは最後の「フィールド調査のやり方」のセクション。勉強するだけでなく、実際の研究や卒論を考えるにも役に立つ(RCT(ランダム化比較試験)の勉強にも良い)。これは他の教科書にはない、この本の大きな特徴だと思う。

 

 

 

次の2冊は開発経済学を勉強する時の基本文献です。昔のゼミでは輪読をしたこともありました。

 

ディーン・カーラン, ジェイコブ・アペル「善意で貧困ななくせるのか」(みすず書房)

 

 

 

アビジット・V・バナジー, エステル・デュフロ「貧乏人の経済学」(みすず書房)

 

 

また、昨年、島田ゼミに来てくださったスティグリッツ先生の新刊も読むことができます。グローバリゼーションと格差の問題について市民の立場から何を考えるべきなのか、色々と考えさせられる本です。

 

 

これ以外はゼミが始まったらまた紹介していきたいと思います。ぜひ、電子ブック以外にも全世界の新聞、ジャパンナレッジなどのオンラインデータベースも活用してみてください。図書館を存分に活用できると色々と楽しめると思います。

 

(おまけ)

学内ではありませんが、アマゾンのサイトからスティグリッツ教授(ノーベル経済学賞)に私がインタビューした記事「グローバル化する世界における経済学者の役割とは」がほぼ全文「試し読み」で読めます。こちらも読んでみてください。