研究ブログ

カテゴリ:イベント

アメリカ野球愛好会2010年度6月度定例会合

昨日は、18時30分から20時40分まで、アメリカ野球愛好会の2010年度6月期定例会合が開催されました。


今回は、ノンフィクション・ライターの松瀬学さんをお招きし、「イチロー、松井のバットを作る職人の世界」と題して行われました。


シアトル・マリナーズのイチロー選手とロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムの松井秀喜選手のバットを作る、ミズノの久保田五十一さんを通して、「名人が一流選手を知り、一流の選手が名人を知る」という様子をご自身の取材活動を基に話していただきました。


「名人」として不動の地位と名声を手にした久保田さんは、それゆえに居丈高になる、ということはなく、むしろ選手に最高のバットを提供しようと心がけ、常に選手との対話を欠かさない、謙虚さを備えた人物です。その謙虚さが、選手からの絶対の信頼をもたらす源泉である、という松瀬さんの指摘は、大変示唆に富むものでした。

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2010年度第3回東アジア文化研究会

昨日は、18時30分から20時35分まで、法政大学国際日本学研究所セミナー室で、2010年度第3回東アジア文化研究会が開かれました。

今回は、韓国の東国大学副教授の金煥基先生をお招きし、「原点としての儒教的家父長制、そして狂気と異端-梁石日の『血と骨』を中心に-」と題して行われました。

「在日コリアン文学」を代表する作品のひとつである梁石日の『血と骨』を中心的な話題として取り上げ、韓国の社会を今なお規定する儒教的家父長制を「在日コリアン文学」の書き手たちがどのように捉え、どのように乗り越えようとしたかを検証しました。

また、この日の報告では、韓国において「在日コリアン文学」が研究の対象となったのは民主化が定着したこの15年から20年の間で、それ以前には、「在日コリアン文学」の作家たちが朝鮮総連の系譜に連なっていたか左翼陣営に属していたため、反共を自らの存在価値とした軍事政権下では非難と排除の対象であったことも指摘されました。

文学におけるイデオロギーとイデオロギーの表現としての文学という点を考える上でも、意義深い報告であったといえるでしょう。

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法政大学国際日本学研究所東アジア文化研究会2010年度第2回研究会

昨日は、18時30分から法政大学国際日本学研究所セミナー室で、法政大学国際日本学研究所東アジア文化研究会の2010年度第2回研究会がありました。


今回は、青山学院大学の羽場久美子先生をお招きし、「拡大EUの教訓と、東アジア共同体――「4つの和解」」と題して行われました。


発表の要旨は、1952年以来60年近くにわたって統合と拡大の歴史を繰り返してきたヨーロッパ連合(EU)を例として東アジア共同体の可能性と問題点を探るというものでした。


その中でもとりわけ興味深かったのは、「国境の存在が地域統合の恩恵を実感させる」という視点と、「EUはローマ法の伝統の下で機構と法から出発して統合を形成したが、アジアは経済から出発して統合を進めればよい」という指摘でした。


前者の視点は、なぜドイツがマルクを捨てられたのにイギリスがユーロを捨てられないのか、という理由の有力な説明になりますし、後者は、EUの異称が「規制の帝国」(Empire of Regulation)であるという特徴を端的に押さえています。


単なる「EUを手本とした東アジア共同体の可能性の模索」を超えた、示唆に富むお話でした。

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東京都立青山高等学校同窓会創立70周年記念総会・懇親会のご案内

来る6月26日(土)、私の母校である東京都立青山高等学校の同窓会が、青山高校の創立70周年を記念する総会と懇親会を開催します。


例年、6月に総会と懇親会を開催していますが、今回は青山高校の記念の年に当たるため、1958年の卒業で落語家の柳家小三治氏の高座と、1971年の卒業で、第41、46次南極観測隊隊長を務められた渡邉研太郎氏の講演を行うなど、例年の懇親会とは異なる企画を行います。


このページをご覧の方で、東京府立第十五中学校、東京市立多摩中学校、東京都立青山中学校、東京都立青山新制高等学校、そして青山高校の卒業生で興味をもたれた方、あるいは参加するつもりだがまだ申し込みをされていない方は、下記のウェブサイトをご確認ください。


東京都立青山高等学校同窓会創立70周年記念総会・懇親会のご案内
http://www.aokou.org/oshirase/70shunen/index.html

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終了、青山フィルハーモニー管弦楽団第25回定期演奏会

昨日は、杉並公会堂において青山フィルハーモニー管弦楽団の第25回定期演奏会が開催されました。

今回は、青フィル創立40周年、定期演奏会開始25年という節目の年となりましたが、定員1190席中1150席が埋まり、定員に対する充足率が96.6%に達するなど、盛況のうちに挙行することができました。

演奏も良質で密度の濃い内容となり、この1年間の努力の成果がいかんなく発揮されたといえるでしょう。

今日から新しい青フィルが始まりましたが、2011年4月29日の第26回定期演奏会も、演奏面でも演奏会としても成功することを願うばかりです。

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演奏会のご案内

明日は、青山フィルハーモニー管弦楽団(青フィル)の第25回定期演奏会です。

私の母校東京都立青山高等学校の部活動である青フィルは、東京都を代表する高校オーケストラとして今年で創立40年目を迎え、定期演奏会も開始から25年が経ちます。

私も、かつて第8、9回定期演奏会で指揮者を務めましたが、今回は、2000年以来続いている演奏会運営の統括を行います。

お時間とご興味のある方は、ぜひご来場ください。


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青山フィルハーモニー管弦楽団第25回定期演奏会

日時:2010年4月29日(木、祝)
開場時間:午後1時30分
開演時間:午後2時
会場:杉並公会堂
(東京地下鉄丸の内線、JR中央線「荻窪」駅下車)
入場無料、全席自由

曲目
プロコフィエフ/交響曲第7番
ドヴォルザーク/序曲『謝肉祭』
スッペ/喜歌劇『軽騎兵』序曲
シュトラウス2世/皇帝円舞曲

指揮者
坂井愛梨(ドヴォルザーク、スッペ)
山口桃介(シュトラウス2世)
岡村繁(プロコフィエフ)

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