研究ブログ

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さらに改めましての着任のご挨拶

前回のご報告から11か月たちまして、改めてご報告申し上げます。

人間文化研究機構本部より、同機構・国立歴史民俗博物館の准教授に着任することとなりました。
みなさまのこれまでのご厚誼に感謝申し上げますとともに、今後、ますますのご指導をいただければ幸いです。

 この約1年間、機構本部におりまして、資源共有化事業をはじめとする、本部の多くの情報関係の業務のお手伝いをさせていただきました。機構本部のみなさまには、機構長、理事をはじめ職員のかたひとりひとりに至るまで、本当によくしていただきまして、微力ながら、機構本部の情報に関係する新たなデータ構築や発信の改革などを行うことができました。
 また、この経験は、花園大学文化遺産学科での情報歴史学の経験があってこそのものだと思っております。花園大学の現在の動向は、退任後に知ったものでありまして、どういうことになるのか、大変心配しながら見守っております。私の知っている学科の学生たちが、しっかりと胸を張って素晴らしい卒論を書いて、卒業していくことを願うのみです。

 上記のような状況ですが、機構本部はしばらくの間は併任で仕事をやってまいります。nihuINTや、国際リンク集、人名一覧などは、ますます充実させていきたいと思いますし、そのためのご意見、ご助力をいただければ幸いです。

 そして、国立歴史民俗博物館では、「総合資料学」を担当することになります。総合資料学とは、一つの資料に対し、複数の学術分野が融合して研究を行うと同時に、複雑な資料群を効果的に多様な形で発見するためのデジタルデータ作成を行うこと学問です。後者のデジタルデータ、メタデータの作成は、大学の博物館をはじめ、地域の博物館までご協力をお願いしながら進めるものになります。関連する多くのプロジェクトの先生方、関係のみなさまのご協力をいただきながら、進めていくことになりますので、ご叱正・ご意見のほど、よろしくお願い申し上げます。

 これでやっと任期付きではない職に就くこととなります。研究者の流動性について指摘されていることは重々承知しております。ただ、短期的には科研の成果をしっかりと形にしていき、中期的には総合資料学のミッションの達成を目指すことにあわせて、10年単位での仕事を考えることが可能となるのは大変に大きなことです。長めのスパンでの研究も短期目標・中期目標と合わせて進めてまいります。

 今後とも、よろしくお願い申し上げます。
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