研究ブログ

郷に入っては郷に従え:海外でクレジットカード紛失!?

ウィーン工科大学のある研究室に、約3週間の滞在中です。海外では、多少のトラブルはつきものですが、今回は着いて2日目にけっこう大き目のトラブルが!なんと、メインで使っているクレジットカードを紛失したようです!!最終的には、無事、カードは見つかったのですが、その時の経験が海外ならではという気がするので、まとめてみました。教訓めいたものを先に書くと、国ごとの考え方の違いをそのまま受けいれられるかどうかが重要なのかも、と思いました。

通常の国際会議での滞在と比較して、今回は期間が多少長いので、ウィーンに着いた翌日は、いろんなものを買いそろえていました。その日の夕方、最後の買いものの時に、約40EURの支払いをカードでしようとして、カードがないことに気付きました!とりあえず、現金で支払ったものの、カードがないのは大変です。

最後にいつどこで使ったかを思いだしてみると、午後に1回だけ使ってました。その時にはあったので、そこで財布に戻すときに落としたか、忘れたか、別の場所に入れたか、などが考えられます。リュックや服のポケットなど別の場所に入れてないことを確認してから、店に向かっていると、そういえば、カードを渡した時に、店員さんに怪訝そうな顔されたことを思いだしました。また、他の店でのレジとかでも、客が自分でカードをリーダに差し込んでいたのを思いだしました。ということは、自分でカードを取ることを含めて、自分でカードを扱う習慣があるというこで、私は店の人がやってくれるのに慣れてたので、取り忘れた可能性が高いと思い至りました。

店に着いたときは、すでに閉まっていました。翌日は祝日なので、開いているか不安だったのですが、ドアに貼ってあった紙によると、開店時間に変更があるものの、10時には開くようです。すぐにクレジットを停止することも考えましたが、あのレジで忘れた可能性が高いと思ったので、とりあえず、明日になるまで待つことにしました。

さて、翌日。朝一番でいってみたら、レジのおばちゃん(ただし、昨日の人とは違う人)が自信まんまんで「カードはない!」って。えー、周りに聞ききもしなかったよこの人、と思ったので、もう一度聞いたけど、やっぱりないとの返事。まず、この時に、「自分の範囲以外のことは調べようともしないよ、この人」って感じで、憤概しています。

それでも諦められなかったので、話しを聞いてくれそうな人(?)を見つけて、最終的に3人に声をかけたんだけど、みんな「それはレジの人に聞いて」って。ここまできて、「ああ、もしかしたら、習慣的に、自分の担当以外のことはまったく関知しないんだろう。逆にいうと、さっきのレジのおばちゃんも、自分の担当した範囲(時間)では知らないということかも」と思いいたりました。

つまり、直接、担当した人に聞くしかないのかも、といことです。それには、さっきのおばちゃんが交代したころに行く必要があります。シフトは分かりませんが、昨日は午後の早い時間だったので、とりあえずその時間まで待つことにします。近くのカフェでザッハトルテで時間をつぶして、1 時ごろになったので、店にもどってみると、ラッキーなことに見覚えのある女の人がレジに!ドキドキしながら、カードを忘れたみたいなんだけど、というと、鍵で引き出しをあけて、私のカードが戻ってきました!!いやー、よかった。

今回、憤概したところで止まらなかったのがよかったです。この理由の一つには、ウィーンは3度目で、主に道がわからない時などに、何度か「どうかしました?」って親切に聞いてくれて、ウィーンの人は親切だという印象があったことがあるでしょう。また、店員4人に聞いてみて、同じような答え方だったので、個人的な性格のせいではないのかもと思い至ったのも大きかったです。また、お客がカードを自分で操作していたのを、なんとなく「へぇー」と思って見てたり、自分がカードを渡した時の、店員さんの「んっ?」って顔を覚えてたもよかったようです。