研究ブログ

「DSRアウトリーチ」を公開しました



昨日になりますが、「DSRアウトリーチ」というサイトを公開しました。

DSRアウトリーチ

これは、遷画~シルクロードというウェブサイトを中心にした、ディジタル・シルクロード・プロジェクトのアウトリーチ活動を報告するページです。

今年の3月20日から21日にかけて、日本科学未来館でイベント展示を実施し、このシステムを一般の来場者の方々に体験していただきました。その時の写真やビデオなども掲載しています。

けっこう驚いたのは、小学生のお子さんが、こちらで説明もしないのにスイスイとシステムを使いこなしていたこと。これはコンピュータシステムに対する「勘」が養われているからこそできることです。もちろん日本科学未来館というやや特殊な場でしたので、もともとこの種のシステム(ウェブサイト)に勘が鋭い子が多かったのだとは思います。

もう一つの発見だったのが、「課題発見力」に差があったこと。このウェブサイトで楽しむためには、何をやるかという目標を自分で決めなくてはならないのです。そういう目標をさっと決めて自分の目標に向かって一直線でまい進する子供たちもいれば、なんとなく目標を決められずに終わってしまう子供たちもいました。もちろん後者にあてはまる子供たちの方が多いのですが、前者の子供たちにはかなり頼もしさを感じました。

本当に子供たちの間で違いが出てくるのは、この「課題発見力」かもしれませんね。「コンピュータシステムに対する勘」は、ゲームなどである程度は養えますし、それがないとその先の段階には進めないという基礎的能力ではありますが、さらに自分独自の関心を意識して「課題」をさっと見つけるというのはなかなか難しいことで、これを自発的に進めていける子供たちは、将来有望な科学者の卵たちかもしれません。

みなさんも遷画~シルクロードにアクセスして、画像集めという遊び方における「課題設定力」を試してみてください。自分なりのテーマをうまく見つけられたでしょうか?またこんなシステムを使ってワークショップをやってみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせ下さい。

なおDSRアウトリーチのサイト構築には、Researchmapと同様にNetcommonsを使っています。