研究ブログ

卒業論文マニュアル 日本近現代文学編

『卒業論文マニュアル 日本近現代文学編』(ひつじ書房、2022/10)という本を出しました。

https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1146-5.htm

松本和也さん、水川敬章さん、山田夏樹さんとの共編著です。

共編著者以外で執筆してくださったのは、安部水紀さん、荒井真理亜さん、小谷瑛輔さん、佐藤希理恵さん、武久真士さん、広瀬正浩さん、吉田恵理さん、吉田竜也さん、禧美智章さん、渡邊英理さん、です。

全体は4部構成で、芥川龍之介の短編『あばばばば』を例に、作品論による卒論を念頭に書かれています。

具体的には、第1部「卒論のスタートラインに立つ」で扱う作品を決めたり調べたりする準備のこと、第2部「卒論をイメージしてみよう」で実際に卒論に手を付けること、第3部「卒論執筆にトライしよう」でいよいよ書き進めることについて記しています。

第4部「卒論アラカルト」には、近年に卒論を書いた方々の体験談や、卒論の先について、また隣接領域を探究したいへのアドバイスが書かれています。

これから日本近現代文学で卒論を書こうという人の参考になることはもちろん、指導する教員、アドバイスする先輩、他の研究領域の研究者、一般の読書好きの方々が読んでも、何かしら発見があるような本にしたいと思って作りました。

「これさえあれば卒論なんてチョロいぜ」という本ではまったくありませんが、卒論というしばしば孤独な作業を強いられる課題への、良き伴走者になってくれる本になったと思っています。

書店などで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。