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愛宕山

2016221日は愛宕山に登って来ました。愛宕山には火伏せに霊験がある大宝年間創建の愛宕神社があり、本殿では伊弉冉尊・埴山姫神・天熊人命・稚産霊神・豊受姫命、若宮では雷神・迦遇槌命・破无神、奥宮では大黒主命など多くの神々を祀り、京都の周りの山としては比叡山と並び称されます。千日通夜祭ではあまりにも多くの人々が参拝しますね。

 

今日は京都マラソンなので、朝のバスは有栖川までしか走っていません。幕末の風雲ですね。嵯峨釈迦堂や嵯峨鳥居本の化野の辺りを通って清滝へ。それでこれが与謝野晶子が「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすき」と詠んだ猿渡橋です。

 

ここから表参道を登って行きます。

 

ウメPrunus mumeの花も咲いていましたよ。

 

火燧権現跡ですね。

 

こちらは壷割坂。

 

アカゾメタケHapalopilus nidulansですかね。何ヶ所かに生えていました。

 

カワラケ投げで遊んでいた人がいたようです。

 

立派な総門ですね。

 

スギCryptomeria japonicaの他、アラカシQuercus glauca・アカガシQuercus acuta・クヌギQuercus acutissima・アベマキQuercus variabilis・クリCastanea crenataなどの巨木があったのは、神域だからでしょう。樒(シキミIllicium anisatum)を下の集落に運んでいる若者たちが居ました。ここは榊じゃないんですよね。

 

 

本殿の神域に入ると雪が降って来たんですけど。。。火伏せってことなんですかね。。。伊弉冉尊が迦遇槌命を鎮めているとか。。。

 

剛の者がおられるようです。

 

何かありますね。

 

本殿は吹雪のようにみえますが、実際は其れ程大したことはなかったです。簡易アイゼンやスパッツも出番なし。

 

下って休憩所でお昼にしてトイレに行ったら雪は止みました。眺めが良いですね。雪はあとの下りで少し降った程度でした。

 

 

帰りは月輪寺を通るマイナーなルートを取ります。表参道と違って少々ガレている尾根を通る為、アセビPieris japonica・ドウダンツツジEnkianthus perulatus・モミAbies firma・ツガTsuga sieboldiiなどが生えていて、気分転換には両方を通った方が面白いです。

 

 

ここが由緒正しい月輪寺(つきのわでら)。藤田和日郎さんの漫画『邪眼は月輪に飛ぶ』の方は「がちりん」と読みますからね。

 

八大龍王の鳥居の向こうにある空也滝にも行ったのですが、祈禱中の方がおられたので写真は遠慮しました。という訳で楽しい時間を過ごしました。

 

植物は他にヒノキChamaecyparis obtusa、アカマツPinus densiflora、ネジキLyonia ovalifolia var. elliptica、イチイガシQuercus gilva、カナメモチPhotinia glabra、イロハモミジAcer palmatum、タムシバMagnolia salicifolia、アオキAucuba japonica、ヒサカキEurya japonica、ヤブツバキCamellia japonica、ナンテンNandina domestica、クマザサSasa veitchii、菌類はシックイタケAntrodiella gypsea、カワラタケTrametes versicolor、キクラゲAuricularia auricula、地衣類はウメノキゴケParmelia tinctorum、アカサビゴケXanthoria manchurica、変形菌はシロススホコリFuligo candida、鳥はヤマガラParus varius、ヒガラParus ater、コガラParus montanus、ヒヨドリHypsipetes amaurotis、ハシブトガラスCorvus macrorhynchosを確認しました。