【ご報告】馬場紀寿「研究倫理上の問題に関する申入書」について

拙著『ブッダという男』の「あとがき」に端を発し、馬場紀寿先生(東京大学教授)が、2024年2月1日付けで、拙論(清水[2016])に研究倫理上の問題があるとして佛教大学仏教学会に申入書を送付して、当方に「追補」を請求していました(申入書は馬場先生のresearchmap上で公開)。

その後、佛教大学仏教学会において一月弱に渡り対応に関する協議が行われ、2024年2月29日付けの書面にて、当方に、馬場先生の「追補」の請求を差し置いたうえで、『佛教大学仏教学会紀要』の紙面上で馬場先生に回答として反論するスペースを与えるという連絡がありました。

(追記:当初の佛教大学仏教学会側からの研究倫理違反の告発をするかどうかについて明記が無かったので、問い合わせたところ、佛教大学仏教学会から「調査義務を負わない」という驚くべき返答を受けました…)

2017年から始まる馬場先生の「研究不正の言いがかり」によって、私は筆舌に尽くしがたい屈辱を味わい、研究者として大成する未来を破壊されました。私が『上座部仏教における聖典論の研究』の刊行に際し馬場先生に送ったメールへの返信で、馬場先生が「確かに三年前は日本学術振興会に訴えるつもりでしたが、その後、清水さんが公募に落ちて無職になったと耳にして、そんな気持ちは消え失せました」と自ら告白してしまった通り、そもそも「研究不正の正当な告発」を目的としていなかったことは明白です。

馬場先生におかれましては、仏教者らしく自らの過ちを懺悔滅罪され、当方の研究に文句があるのならば正々堂々と論文にて反論されますことを要請します。

本案件が多くの方に共有され、よりよい仏教学の発展につながることを祈念いたします。

清水俊史

 

  • 清水[2016]「パーリ上座部における「小部」の成立と受容——結集と隠没の伝承を巡って」『佛教大学仏教学会紀要』21.