企画展「空襲体験記を書く、一冊に編む―東京空襲を記録する会が収集した空襲体験記の<原稿>展」がオープンしました。
[展覧会情報]
企画展「空襲体験記を書く、一冊に編む―東京空襲を記録する会が収集した空襲体験記の<原稿>展」
会期 2023年3月4日(土)~5月7日(日)
場所 東京大空襲・戦災資料センター映像講話室
https://tokyo-sensai.net/visiting/access/
休館日 月曜日/開館時間 10:30~16:00
入館料 一般300円 中・高校生200円 小学生100円 未就学児・障がい者無料
共催 東京大空襲・戦災資料センター 戦災誌研究会(山本唯人・石橋星志・小薗崇明)
ギャラリートーク
◎3月21日(火祝)13:30-15:00
研究者による解説 戦災誌研究会 山本唯人・石橋星志・小薗崇明
◎4月23日(日)13:30-15:00
展示原稿を選定した若者による解説 阿部翔真・大滝夢夏・山口可奈・山口里沙
《展示の趣旨》
1973年3月、東京空襲を記録する会により、『東京大空襲・戦災誌』第1巻が刊行されました。この本は、1945年3月10日の東京大空襲を体験した401人の体験記を収録し、全国に広がる空襲記録運動の原点となりました。
本展では、この本に収録された空襲体験記の<原稿>を展示します。
<原稿>には、主に二種類の情報が記されています。
一つ体験者が書いた、もしくは語ったことをもとに作成された、編集以前の体験記の原文です。もう一つは膨大な記録を一冊の本に編むために、赤字で記入された編集上の記号です。
書くことと編むこと―この二つの営みが結びついて、空襲体験が多くの人に伝わりました。
体験記の<原稿>に込められた言葉の息吹を、感じ取っていただければ幸いです。
*原稿は資料保存の観点から、高解像度のデジタル複製プリントを展示します。
展示原稿の図版入解説書を会場で販売します。(50部限定・1部1000円)
*解説書の内容は以下のブログで全文公開しています。
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/99310/a3fb7dea676fdaf3e30b64143a499b8a?frame_id=698083
《会場風景》
展示の表紙、展示の見方
旧本所区東駒形(現墨田区東駒形)在住・森川寿美子さんの原稿(全体)
森川寿美子さんの原稿(部分)と解説パネル
森川寿美子さんの原稿(部分)と被災地の現在の風景
森川寿美子さんの空襲体験記、「原稿版」と「書籍掲載版」の全文。自由に持ち帰れます。
東京空襲を記録する会と戦災誌研究会の活動紹介、関連書籍の展示
『東京大空襲・戦災誌』第1巻
関連書籍の展示、体験記を書いた人々が、『東京大空襲・戦災誌』の投稿以外に書いた本を読めるようにした。画像はその一部、早乙女勝元『東京大空襲』(左)(石橋静枝の聞き書きを掲載)、森川寿美子『空』(歌集・私家版)。
会場風景
第1回戦災誌研究会(写真上)、研究協力者の若者たちとの戦災資料センター見学会(写真下)
記者発表 戦災資料センター館長・吉田裕さん(左)と