研究ブログ

2011年12月の記事一覧

リヨン空港ストライキ

かなり時間がたってしまったのですが、
12月13日~16日に、リヨン大学で研究集会
"Symmetry, Integrable Systems and Representation Theory"
があり、参加してきました。久しぶりの海外出張です。
内容としては、抽象的なものから、幾何、物理と関係したものまで、
幅広い内容の表現論の講演が多かったです。

さて、そんなことよりも、

研究集会の後半で、あるニュースが流れました。
「リヨンの空港でストライキがあるらしい」
私は、17日の土曜日にリヨン発、ミュンヘン経由で成田に帰ってくる予定だったのですが、
なぜか楽観的に考えていて、まあ何とかなるだろう、
という気持ちでいました。
16日にリヨン空港のホームページを見ても、
「搭乗予定よりも 2時間以上は早く来ること」という警告があっただけなので、
そこまで深刻に考えませんでした。

で、17日の朝。
念のため航空会社のホームページを確認してみたら、
私が乗るはずだったミュンヘン行きの便が欠航との表示が・・・。
朝食もとらずに大急ぎでチェックアウトして空港に向かいました。

空港のチェックインカウンターでは、担当の女性たちが雑談をしていたので、
自分が乗る便が欠航と出てたんだけど?と尋ねたところ
「ストのせいで今日も明日も飛行機は飛ばないよ」
という冷たい返事 (というか冷たく感じた)。
じゃあどうしたら良いんだ?と聞いたら、
「航空会社に直接電話するか、そこのチケットカウンターに行きなさい、
でももう既にたくさんの人が並んでるけどね」

というわけで、絶望的な気分になりながら、長蛇の列の最後尾についたのが午前9時頃。
しばらくして、同じ状況になってしまった N 先生と出会い、
それからは一緒にずっと並んでいました。
一人でないことがとても心強く感じられました。

そして、カウンターの前に行きついたのが 午後4時30分頃。
結局、その日のうちに代替便を用意してもらえず、
翌日のフランクフルト行きの便に乗って、そこから成田に行く便に変えてもらいました。
ということで、リヨンにさらに一日滞在することに。
現地在住の庵原さん(今回の研究集会の organizer であり、私の学部の先輩)に
宿を取ってもらい、それで17日は終わってしまいました。

翌日。
ストライキは続いていたものの、予定していたフランクフルト行きの便は飛び、
一日遅れで帰国しました。
というわけで、年内最後の講義とゼミはお休みにせざるを得ませんでした。

いろいろ調べてみたところ、リヨン空港の安全職員のストライキということで、
航空会社によらず、ほぼすべての便が欠航になったようです。
日本ではニュースにならなかった(なんだか悔しい)ので、
詳細は RFI のサイトをご覧ください。

下の写真は、私たちが出発した18日のもの。
ストライキはまだ続いていて、ほとんどの便は欠航
(下部が出発便の情報で、赤く表示されているのが欠航)になってます。
急いで撮ったので手ぶれしてますが、それも臨場感ということでご容赦ください。



今回の経験で、二つのことを学びました。
(1) こういうトラブルのとき、一人でないということはとても心強い。
(2) 多少なりとも英語が喋れて助かった。若手の人は、英語をちゃんと勉強しておきましょう。

リヨン・サンテグジュペリ空港、二度と使うまい(たぶん)。
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