研究ブログ

2015年3月の記事一覧

懐徳堂古典講座

4月から、懐徳堂古典講座で、太宰治の話をします。

http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/index.html#koten
http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/flyer/h27/h27_a3.pdf

太宰が「古典」というのは、抵抗を覚える方もいるかもしれません。
たしかに、普通の書店で棚に並んでいるという意味では、現役バリバリの作家です。
しかし太宰の作品が書かれたのは1933年から1948年。今から70年くらい前です。
それだけの時の流れに耐えてきただけの力があると思われます。
一方で、今ではわかりにくくなってしまった表現や文脈もあります。
どちらの意味でも「古典」の仲間入りをさせておかしくない時期に来ているのではないでしょうか。


太宰の波瀾万丈の人生も興味深いですが、
この講座ではあくまで小説を精読したい。
特に、一つ一つの作品が、どのように語られているか
ということに注目して読んでいきたいと考えています。
ご興味を持たれた方は、ぜひいらしてください。

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