某日、長男を習いごとへ送りついでに、大阪ステーションシティシネマまで足を伸ばす。
『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』を観る。

平日の昼。観客は30人弱。近くには誰も座っていない。

客層は年配の男性が多い。でも女性や若者もいる。自分と同じくらいの人は見かけなかった。

映画はよく出来たドキュメンタリーで面白かった。

昨年「現代青年論」を発掘したときも思ったが、三島は青年たちに対して〈父〉として立ちはだかろうとしているように見えた。

演じている、とも言える。でも作家、特に三島の場合、どこからどこまでが演技なのか、指摘することは困難だろう。

このときの三島が今の自分と同い年。貫禄が違いすぎる。

そういえば映画に登場する平野啓一郎も同い年。瀬戸内寂聴は祖母と同い年。母は当時大学生。

持続、という言葉が出て来てからは特に、歴史性についてぼんやり考えていた。

それにしても、自分が大学に入学した1994年には、既に三島由紀夫も全共闘もはるかに過去の話だった。
このときと94年との間より、今と94年との間の方が長い、という事実は、結構くる。

将棋と文学研究会にて、拙著『小説家、織田作之助』の、合評会を開いて下さいます。
コメンテーターを務めて下さるのは、以前日本近代文学会で一緒に登壇した木村政樹さん。

日時：2020年3月7日（土）14：00～17：00
場所：明治大学中野キャンパス1302教室

詳細は以下で。

http://www.isc.meiji.ac.jp/~kotani/shogi/