研究ブログ

2009年5月の記事一覧

映画『スター・トレック』試写会

昨日は、18時30分から九段会館で5月29日から公開される映画『スター・トレック』(2009年、アメリカ映画)の試写会に行きました。


これまで、アメリカ野球愛好会の企画で野球映画の試写会に参加したことはありましたが、自分で申し込むのは初めてで、しかも当選するのも初めてのこと。しかも、申込時、自由記述欄に「初めて申し込みます。」としか書いていないのですから、これで当選するとは思っていませんでした。これなどは、「当たるときは何を行っても当たる」ということの典型でしょうか。


さて、映画ですが、封切前ということもあって詳細な内容には触れることは避けますが、1966年にテレビ放映が始まった"Star Trek"を知らない人でも、あるいは普段はいわゆるSF映画を観ない人でも十分楽しめる仕上がりになっています。1億5000万ドルという製作費は、無駄には使われていないといえるでしょう。


概ねよく練られた台本で、特に"Star Trek"の第一弾、いわゆる'The Original Series'(TOS)の本編と映画版6作につながる構成は、話に一層の立体感を与えていました。


難点としては、後半部分で筋立てがやや混線し、各挿話の掘り下げが浅くなったということ、一部の登場人物の扱い方に疑問が残ることが挙げられます。また、技術の進歩によって、「後の時代」であるはずのTOSよりも「未来的な」設備や映像がふんだんに使われている点も賛否が分かれるところでしょう。ただ、この点はご愛敬、といったところでしょうか。


何はともあれ、単独の作品としても鑑賞に堪え、「スタートレック・シリーズ」の作品としても楽しめるのは『スター・トレック』の最大の魅力であるといえましょう。


なお、今回の映画の中で最も印象深かった台詞は、スポック(レナード・ニモイ)がカーク(クリス・パイク)に発した次の一言です。


"I am, and should be a friend"

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