錯視 日誌

2013年3月の記事一覧

東京ドームシティ内に数学による錯視アートが展示

東京ドームシティ・アトラクションズにある3Dトリックフォトスタジオ トリパラに、数学を用いて作成した新井・新井の錯視アート作品からなるコーナー『ビジュアル イリュージョン』ができました。


東京ドームシティ
トリパラのある東京ドームシティのジオポリスゾーンへの入り口

東京ドームシティに来られる機会がございましたら、お立ち寄りください。(なおトリパラは入場有料となっております。)(後記:2014年3月末日で終了しました。)

こちらもご覧ください。パンフレット写真
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数理視覚科学 in 錯視と錯覚の科学 (ニュートン別冊)

ニュートン別冊『錯視と錯覚の科学』(北岡明佳先生監修)が刊行されました。この中の「6 錯視研究の最前線」という章に
 「数理視覚科学の世界」(pp.142-149)
という節がもうけられています。この節は私が創始した数理視覚科学に関する研究成果で構成されています。数理視覚科学もおかげをもってだいぶ普及しつつあるようです。
その他、「4.残像・残効・消える錯視」では、新井・新井のスーパーハイブリッド錯視画像も紹介されてます。
この本には面白い錯視と記事が満載されており、錯視本のお薦めナンバーワンです。


錯視と錯覚の科学 (ニュートンムック Newton別冊)
ニュートンプレス(2013/03/27)
値段:¥ 2,415

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AUTM Asia 2013 KYOTO の JSTブース


AUTM Asia 2013 の JSTブースで私の数学による研究成果の一部の展示・紹介がされるということで,今日は見学に行ってきました.会場は国立京都国際会館です.AUTM はAssociation of University Technology Manegers の略で,AUTM Asia はアジア,日本,北米,オセアニアなどから,研究機関,産業,技術移転,企業の関係者が集まる大きなイベントです.

まず,会場を入ると,すぐにスポンサーを列記した看板がありました.JST(科学技術振興機構)の名前はトップの一番右にありました.

AUTMスポンサー

エントランスのところにJST知的財産戦略センターの方が待っていてくださったので,迷うことなくレジストレーションを完了.奥の方へと連れられて入っていきました.
途中,会場の案内図がありました.JSTブースは2階の Room K です.

AUTM案内板

Room K に到着.丁度,全体講演が講演会場の方であったため,ブースには見学の方がいませんでした.そのすきにとりあえず写真を撮影.まずは全景です.

科学技術振興機構ブース


パネルが全部で6枚展示.このうち,左の3枚が私の研究に関するものです.左から4枚目はJSTの活動概要,そして右の2枚は別の方の研究成果です.
左から2枚目と3枚目が,新井・新井が作成した脳内の視覚情報処理の数理モデルを使って作ったオリジナル錯視アート作品です.そして左から1枚目はそのアイデアを解説したパネルです.

錯視アート(新井・新井)

手前のデスクの上には・・・

錯視アートによるポストカード

オリジナル錯視ポストカード(見学者全員に無料配布!),研究概要を記したオーム社のOhm Bulletinのコピー(オーム社のご好意による),そして

六花亭 錯視アート缶

六花亭で商品化された数学理論を使った錯視デザインのチョコレート缶が置いてありました.もちろん缶の中身も入っています.

講演セッションが終わると,どっと人が押し寄せてきました.JSTの知的財産戦略センター副センター長の島田様が Keynote Speech をされ,その中で研究の紹介をしてくださったとのことで,わざわざ見に来てくださる方もおられました.どうもありがとうございました.

今回,展示のご提案をいただき,またいろいろと準備をしてくださった科学技術振興機構の知的財産戦略センターの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます.

最後に,会場のエントランスに面白いものが展示されていたので,記念にその写真を撮ってきました.

京都議定書の木槌


写真・文 新井仁之
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AUTM Asia 2013 の JSTブースでの展示

AUTM Asia 2013 KYOTO の JSTブースで私の視覚・錯覚の数学的研究の成果とそこから生まれた錯視アート作品が展示・紹介されます.開催期間は今週の20日から22日です.
AUTM Asia  はアジアの研究機関,産業,技術移転者,企業家が集まる大きなイベントで,最新の技術移転の傾向について講演や展示がされるとのことです.詳しくはAUTM Asia 2013のホームページをご覧ください.展示風景
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レナード・バーンスタインのサイトにあった Mahler:His Time Has Come

 昨年の8月20日の日誌に、バーンスタインがマーラについて語った説をあやふやな記憶にもとづいて書きました。バーンスタインのマーラー論はとても印象深かったのですが、それが録音されたLPレコードも、その訳が載っていたライナーノートもなくしてしまい、正確なことを確認できませんでした。ところが、インターネットを見ていたら、その原文が

http://www.leonardbernstein.com/cond_mahler.htm

にありました。これは

http://www.leonardbernstein.com/index.htm

の中にあるページです。The Leonard Bernstein Office, Inc. というところが著作権をもつ公式(?)サイトのようです。
そもそもバーンスタインのこんなすごいサイトがあることを今の今まで知りませんでした。
バーンスタイン・ファン失格ですね。

かなり内容が充実していて、貴重な写真や映像もアップされています。とりあえず、交響曲第1番「エレミア」を聴きながら、斜め読みしています。

ところで、8月20日の日誌に引用したかったバーンスタインの文章は次のものです。

The first spontaneous image that springs to my mind at the mention of the word "Mahler" is of a colossus straddling the magic dateline "1900." There he stands, his left foot (closer to the heart!) firmly planted in the rich, beloved nineteenth century, and his right, rather less firmly, seeking solid ground in the twentieth.
(L. Bernstein, Mahaler:His Time Has Come より)
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数学的理論を使ったチョコレート用の錯視デザイン

 
 少し前にこの日誌でも触れた新井・新井がデザインした六花亭さんのチョコレート缶の写真と解説がデジタルちらし『おやつ屋さん』にでていました。少し大きめに表示すると錯視効果を見ることができます。このチョコレートはホワイトデー用のもので、『ラウンドハート』という商品名がついてます。缶の錯視は浮遊錯視生成プログラム(新井・新井)を用いて作成したものです。
 そういえば明日、3月14日はホワイトデーです。

3月27日追記:上記のおやつ屋さんは毎月更新されるため、現在ではラウンドハートを見ることはできません。こちらをご覧ください。
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錯視アートが本の表紙に.岩波書店『越境する数学』

『越境する数学』(西浦廉政先生編,岩波書店)が発売されました.
この本の表紙と裏表紙を飾っているのは,新井仁之・新井しのぶにより作成された錯視アートです.
表紙の作品は題して
数学大航海時代の浮遊錯視』,

そして裏表紙は
越境する数学の浮遊錯視

です.本を手に取って動かすと,表紙の船団(下参照)が海の上を浮いているようにふわふわ動いて見えます.また,裏表紙では,本に顔を近づけたり遠ざけたりすると,印刷された「岩波書店,越境する数学」の文字が回転しているように見えます.面白いので,ぜひ実際に本を手にとってお試しください.いずれも数学を使って作った錯視アートです.

越境する数学
岩波書店(2013/02/28)
値段:¥ 2,205

表紙は新井・新井によるオリジナル錯視アート「数学大航海時代の浮遊錯視」

残念ながら,書店のオンライン画像では静止画が動いて見える錯視効果は現れませんので,書店で現物をご覧ください.次のサイトで錯視画像のみごらんいただけます。ここをクリックしてください。

ところで,本の中扉には,フラクタル螺旋錯視(新井・新井)も使われています.

越境する数学の中扉に載った新井・新井の錯視アート作品
同心円に配列されたフラクタル図形が渦巻いて見える錯視.

なお,錯視アートだけでなく,新井仁之『視覚と錯覚の数理科学』,それから内田真理香さんとの対談も掲載されていますので,あわせてご覧ください.




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