水田美術館の外観です。水田美術館は2011年12月に開館しました。

錯視展は水田美術館のギャラリー3で催されました。ここからスタートです。

まずは、水田美術館からの開催挨拶。
そして作品展が始まります。数理視覚科学プロジェクトの概要の説明があります。

それから、研究のアイデアを図解しました。

基本ストーリーは、数学的方法を使って「錯視を真似る」、「錯視を制御する」、「錯視を創る」です。「錯視を真似る」、つまり独自の数理モデルによる錯視のシミュレーション、自然画像への応用、そして「錯視の制御」と原理の解説です。

さらに錯視の制御の例を示し、次に神経科学的考察で見つけた双曲型錯視の解説です。

次は「錯視を創る」、つまり脳の数理モデルを利用した浮遊錯視生成アルゴリズムの解説とそれを用いた作品の展示です。

このほか、ゆがんで見える錯視の作品も展示しました。

錯視展では、実際に手にとって見られるように錯視パネルも展示しました。古典的な色の対比錯視とヘルマン格子錯視です。

もちろんオリジナル錯視のパネルがメインです。ハートの浮遊錯視と華の浮遊錯視です。これらは本サイトでも紹介してありますので、そちらもご覧ください。


上段の黄色いパネルは水田美術館の文字が回転して見える浮遊錯視です。下段は古典的な明暗の対比錯視を使ったデザインで、クイズにもなっています。

錯視は日常の風景の中にも隠されています。私がたまたま見つけたそんな錯視も展示しました。



錯視の見え方に関する実験アンケートもさせていただきました。


最後は、水田美術館のために製作した大型錯視パネルです。このパネルに平行に歩きながら見ると、水田美術館の文字が上下に動いて見えるというものです。


来館者の皆様には楽しんでいただけたとのことです。

城西大学、水田美術館の皆様にはお世話になりました。どうもありがとうございました。また、ご来館いただきました方々に、この場を借りて感謝いたしたいと思います。

こういった錯視の科学的な展示にご関心のある科学館、美術館の方がおられましたら、

新井仁之


までご連絡ください。なお新井が運営するウェッブ・ミュージアム、錯視の科学館では、最新の数理視覚科学による錯視研究の成果、及びそこから生まれた錯視アートが展示されています。錯視の科学館の展示を実際の科学館、美術館で展示することには積極的に取り組んでいます．



キーワード：　錯視，錯覚，トリックアート，オプアート，錯覚の科学，錯視の科学．