錯視アート展

2016年2月の記事一覧

錯視アート:バレンタインラウンドハート

錯視アート・オプアート展 No.11

Round Hearts for St. Valentine's Day 
- A Valentine's chocolate can designed by a fuyuu illusion -

 


Hitoshi Arai and Shinobu Arai




 紀元270年頃の2月14日。この日,ローマのキリスト教の聖職者であるヴァレンティヌスが殉教したと言われています。当時、兵士たちの結婚はローマ皇帝により禁止されていました。結婚すると士気が下がるというのがその理由だったそうです。しかし、ヴァレンティヌスはそれに背いて、兵士の結婚式を行いました。そのため処刑されてしまったのです。
 そののち,2月14日はいつしか想いをよせる人や、親しい人にカードや花などを贈る日になりました。そして日本では、女性が男性にチョコレートをプレゼントする日として定着しました。
 
 そんなバレンタインデーチョコレートの缶のために、浮遊錯視アートを創作してみました。六花亭のバレンタインラウンドハートです。缶に顔をゆっくりと近づけたり遠ざけたりすると、ハートが浮遊して見えます。

 ちょっと言葉をかけにくい人にも、
   『ほら、動いて見えるよ。』
  何か話のきっかけができるといいですね。


2016VTRoundHeart
2016年バージョン(筆者撮影)
画像に顔をゆっくりと近づけたり遠ざけたりすると、ハートが浮遊して見えます。
缶の中はハート型の五つの味のチョコレートの詰め合わせです。

錯視アート
2015年バージョン(筆者撮影)
見方は2016年バージョンと同じです。

 

浮遊錯視チョコレート
2014年バージョン(筆者撮影) 
錯視の見方は2016年バージョンと同じです。



2016年バージョンは六花亭のカタログの表紙になりました。



なお、2013年にはホワイトデー バージョンがありました。

2017年,2018年,2019年も発売され好評だったようです。


 缶の浮遊錯視は、浮遊錯視生成プログラム(特許、新井・新井、科学技術振興機構)を使って作成しました。
 本技術は、従来のように、単にできあいの錯視図形を用いてデザインをしていた時代から、メーカーさんと相談しながらニーズにあった(浮遊)錯視を作っていくという新時代の幕を開けたといえるでしょう。

本技術の問い合わせ先:
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