2015年4月 - 2018年3月
錐体オプシンを用いた光遺伝学的手法による睡眠・覚醒制御システム作動機序の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
錐体視細胞のオプシンを人為的に神経細胞に発現させると、光照射により神経細胞の電気活動と伝達物質の放出を抑制させることができる。本研究では、この手法を用い睡眠・覚醒制御システムの中核を担う視床下部神経系とモノアミン作動性神経系の機能的役割について解析を行った。
まず、ナルコレプシー睡眠障害モデルマウスにおいて、扁桃体におけるセロトニン放出の低下が情動性脱力発作の発症をもたらしていることが明らかになった。また、覚醒制御に関わる視床下部外側野オレキシン神経が、青斑核ノルアドレナリン神経の活性化を介して、扁桃体で処理される恐怖記憶によって表出する恐怖反応の発現を促していることが明らかになった。
まず、ナルコレプシー睡眠障害モデルマウスにおいて、扁桃体におけるセロトニン放出の低下が情動性脱力発作の発症をもたらしていることが明らかになった。また、覚醒制御に関わる視床下部外側野オレキシン神経が、青斑核ノルアドレナリン神経の活性化を介して、扁桃体で処理される恐怖記憶によって表出する恐怖反応の発現を促していることが明らかになった。
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- 課題番号 : 15K01832
- 体系的課題番号 : JP15K01832