2014年
重症心身障害児(者)の家族における主観的幸福感の構造 ―ソーシャルサポート満足度との関連性についての検討―
特殊教育学研究
- 巻
- 52
- 号
- 3
- 開始ページ
- 181
- 終了ページ
- 190
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.6033/tokkyou.52.181
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本特殊教育学会
重症心身障害児(者)の家族における主観的幸福感に影響する要因を明らかにすることを目的として、調査研究を行った。525名の家族に対して、主観的幸福感尺度とソーシャルサポート満足度尺度から構成される質問紙を配布し、271名の有効回答を得た。はじめに、ソーシャルサポート満足度に関する因子分析を行い、以下の5つの因子を抽出した。すなわち、利用サービスの質、家族のサポート、行政サービスの質、近隣者のサポート、利用サービスの量的側面である。次に、ソーシャルサポートの満足度が主観的幸福感に与える影響について検討するために、重回帰分析を行った。その結果、家族のサポートおよび近隣者のサポートへの満足度が高いと、主観的幸福感も高いことが明らかとなった。一方、利用サービスの量的側面については満足度が高いと主観的幸福感が低いことが明らかとなった。以上の結果を踏まえ、家族のサポートと近隣者のサポートの必要性について論じた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.6033/tokkyou.52.181
- ISSN : 0387-3374
- CiNii Articles ID : 130005110552
- CiNii Books ID : AN00172513