2009年
類推的問題解決における認知的処理:下線作成と要約
日本認知心理学会発表論文集
- 巻
- 2009
- 号
- 0
- 開始ページ
- 92
- 終了ページ
- 92
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14875/cogpsy.2009.0.92.0
- 出版者・発行元
- 日本認知心理学会
本研究は、下線による要点の提示と下線作成が類推的問題解決に与える影響について検討を行った荷方(2005a,b)を踏まえ、どのような認知的処理を行うことが転移を可能にする知識獲得を促進するかについて検討を行った。実験は収束的類推課題を用いて検討し、ベースとなる文章に対して重要だと思う部分を選択して下線を作成する群(比較選択群)と単に文章の要約を行わせる群(要約群)を設定した。得られた結果について荷方(2005a,b)で検討された群との再分析を行った結果、下線の作成は知識に獲得に強い効果をもたらしことが明らかになった。また作成時間の操作や引かれた下線の質的分析から,下線の効果が深い認知的処理を促進することから起こること。また単純な要約は弱い効果しかもたないことなどが考察された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14875/cogpsy.2009.0.92.0
- CiNii Articles ID : 130005036509
- identifiers.cinii_nr_id : 9000002416336