MISC

1994年9月

水素同位体中のヘリウム3およびヘリウム4を検出できる高分解能四極子質量分析計の開発

J. Vac. Sci. Technol., A
  • 廣木 成治
  • ,
  • 阿部 哲也
  • ,
  • 村上 義夫
  • ,
  • 柳下 浩二*
  • ,
  • 中村 静雄*

12
5
開始ページ
2711
終了ページ
2715
記述言語
英語
掲載種別

水素同位体(HDやD$_{2}$)中の$^{3}$Heおよび$^{4}$Heを検出できる、高分解能四極子質量分析計を開発した。この分析計は、高分解能モードと通常モードを任意に選択することが可能であり、このうち高分解能モードはマシュー線図の第II安定解領域の条件を採用している。$^{3}$He$^{+}$はHD$^{+}$やH$_{3+}$と干渉するが、特に$^{3}$He$^{+}$とHD$^{+}$の質量差は0.0059uで、これは$^{4}$He$^{+}$とD$_{2+}$のそれ(0.0256u)の1/4.3である。高分解能モードで$^{3}$He$^{+}$とHD$^{+}$の分離を試みたところ、$^{3}$He$^{+}$/HD$^{+}$比が0.1程度まで分離できることを確認した。この比をさらに小さくするには、高周波電圧の周波数をできるだけ高くする必要のあることがわかった。また、高分解能モードと通常モードの分析範囲は、それぞれ1~9u、1~60uであった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2053387
ID情報
  • ISSN : 0734-2101

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