講演・口頭発表等

液体ナトリウム中の気泡・溶存ガス挙動の研究; タンク型ナトリウム冷却高速炉1次冷却系のモデリングと評価

平成31年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
  • 松下 健太郎
  • ,
  • 伊藤 啓*
  • ,
  • 江連 俊樹
  • ,
  • 田中 正暁

開催年月日
2019年4月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東海
国・地域
日本

ナトリウム冷却高速炉(SFR)では、炉心反応度擾乱やIHXにおける熱交換率低下等を防止する観点から、一次冷却系統内の非凝縮性ガス量を制御することが重要である。このため、日本原子力研究開発機構ではSFRの一次冷却系統内の気泡・溶存ガス挙動評価に資するべく、数値計算コードSYRENAを開発している。本研究では、タンク型高速炉を対象にSYRENAのフローネットワークモデルを新たに構築し、一次系統内の気泡挙動を解析した。さらに、フローネットワーク内の上部プレナム部にD/Pモデルを導入し、D/P上下間のナトリウム交換流量および自由液面での気泡巻込み量をパラメーターとした解析を行うことで、一次系統内の気泡・溶存ガス挙動に対するD/P導入の影響を調査した。解析結果から様々な条件下における気泡挙動が得られた。特に自由液面での気泡巻込み量が多い場合と少ない場合とで、D/P上下間の交換流量の増加に対する一次系統内の気泡量の変化が異なることが示された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065255