MISC

2017年6月

電位規制クーロメトリーによる標準物質として使用する硝酸プルトニウム溶液の値付けのための分析(共同研究)

JAEA-Technology 2017-014
  • 山本 昌彦
  • ,
  • Holland M. K.*
  • ,
  • Cordaro J. V.*
  • ,
  • 久野 剛彦
  • ,
  • 駿河谷 直樹

開始ページ
63
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-technology-2017-014

本件では、同位体希釈質量分析法で使用する標準物質の候補である硝酸Pu溶液の値付けのための分析にファラデーの電気分解則に基づく絶対分析法である電位規制クーロメトリーを適用した。測定装置には国際規格ISO 12183に準拠するものを使用し、その校正は国際単位系であるSI単位にトレーサブルとなる計測機器を使用して実施した。装置の性能評価のためにPu金属標準物質から調製した試料を測定した結果、測定値は表示値と$\pm$0.05\%以内で良好に一致し、繰り返し測定の相対標準偏差も0.05\%以下と非常に高い精度でPuを分析できることが分かった。そこで、本法で同位体希釈質量分析の標準物質候補となりうる$^{239}$Puの同位体組成比が比較的高い混合酸化物粉末から精製した硝酸Pu溶液を測定した。その結果、繰り返し測定の相対標準偏差は0.05\%以下、信頼区間が95\%を示す包含係数k=2として評価した測定値の不確かさは0.069\%以下と標準物質の測定法として求められる精度を満足する水準で精密にPuを分析することができた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-technology-2017-014
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5058911
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-technology-2017-014

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