固相分光流れ分析法による硝酸溶液中のプルトニウムの定量
平成20年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開催年月日
- 2008年4月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
再処理プロセスにおける微量Puの分析法としては、一般に放射能分析法が用いられている。この方法は、非常に高感度であるが、試料の前処理に煩雑な操作が必要であり、測定結果が得られるまで長時間を要する。操作の簡便な方法としては、吸光光度法が考えられるが、この方法は検出下限が比較的高く、微量Puの測定には限界がある。そこで本研究では、天然水中の微量金属分析などへの応用例が報告されている固相分光法に着目し、高感度かつ簡便なPu測定法への適用を試みた。固相分光法は、イオン交換体などの少量の固相に濃縮した試料を直接分光測定する方法である。また、固相を光路部に保持させたフローセルを用いれば流れ分析が可能となり、目的成分の濃縮とともに妨害元素の分離も同時にでき、迅速,高感度かつ簡便な測定が期待できる。