2008年2月
同位体希釈質量分析法により核燃料溶解液中のウラン及びプルトニウムを測定するためのセルロース誘導体でコーティングしたウラン及びプルトニウムの安定型スパイクの調製保証とそのバリデーション
Analytical Sciences
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- 巻
- 24
- 号
- 2
- 開始ページ
- 247
- 終了ページ
- 252
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2116/analsci.24.247
- 出版者・発行元
- Japan Society for Analytical Chemistry
東海再処理施設では、使用済核燃料溶解液中のU及びPuの濃度を精確に求めるため、最も信頼性が高いとされている、同位体希釈質量分析法を適用している。本分析において、精確な分析値を得るためには、その基準となる標準物質の信頼性を確保することが不可欠である。これまで使用してきた標準物質は、試料に対して同位体組成が異なる$^{235}$Uと$^{239}$Puを含む硝酸塩の乾固物をガラス瓶の底に固着したものである。しかし、この乾固物は、物理的安定性に乏しく、時間の経過とともに試料の剥離が起こり、固着状態を保てる期間は6か月程度であり、標準物質としての健全性を長期間担保することが困難であった。本研究では、標準物質の信頼性確保の観点から、安定性に乏しかった従来の標準試料の長期安定化を、セルロースの酢酸化合物を利用したコーティング手法により試みた。その結果、セルロース化合物が形成する被膜によって、U及びPuの標準物質を長期間にわたり保護できることがわかった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2116/analsci.24.247
- ISSN : 0910-6340
- CiNii Articles ID : 10021098499
- CiNii Books ID : AA10500785