2012年7月14日
小児における外国語発音能力と外国語音産出に関わる脳活動の発達的変化の関係
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
- 巻
- 112
- 号
- 145
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
小児は、外国語音声を獲得するのに適している時期だと考えられているため、小児の外国語音声処理を明らかにすることは、外国語教育において有用である。 我々は、6〜18歳の右利き健常日本人小児を対象に、機能的MRIを用いて、母国語にはない外国語の音声(1音節)を聞いて繰り返して発話する際の脳活動の発達的変化を調べた。本研究の結果から、成人対象の先行研究で、外国語音声を繰り返す際、言語音産出のための運動計画に関与するとされている左側下前頭回弁蓋部の活動が、年齢とともに増加することが分かった。外国語音声の発話精度も年齢とともに向上していたことから、左下前頭回弁蓋部の脳領域の発達が、外国語音声の即座の繰り返しの精度向上に反映している可能性がある。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- J-Global ID : 201202200056234604
- CiNii Articles ID : 110009626220
- CiNii Books ID : AN10449078