共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

オートファジー基質の細胞内タンパク制御による新たな筋量維持機構の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H03153
体系的課題番号
JP18H03153
配分額
(総額)
17,290,000円
(直接経費)
13,300,000円
(間接経費)
3,990,000円

本年度は、当研究室で作成した筋特異的にオートファジー基質をノックアウトあるいはトランスジェニックしたマウスの解析を実施した。
オートファジー基質をノックアウトしたマウスの解析は、マウスに自発走行運動を実施させ、運動期間終了後に採取した骨格筋のmRNAの発現とタンパクの発現、修飾や局在を評価した。mRNAの評価はリアルタイムPCR、タンパクの評価はウェスタンブロットや蛍光免疫染色を用いて評価した。オートファジー基質をトランスジェニックしたマウスの解析は、マウス骨格筋の機能や形態の他、mRNAの発現やタンパクの発現、修飾と局在などから評価した。筋機能はトレッドミルを用いた筋持久力と筋力測定機器を用いた最大筋力から評価した。筋の形態はマウスから骨格筋を採取し、微量重量計を用いた筋重量と蛍光免疫染色を用いた筋線維径から評価した。mRNAやタンパクの評価はオートファジー基質をノックアウトしたマウスの解析と同様の方法で評価した。
その結果、自発走行運動による抗酸化物質の増加にはオートファジー基質の修飾が極めて重要であることを立証することができた。さらに、次年度以降は疾患モデルマウスを用いた検討を計画しているが、この実験に必要な予備実験も実施することができた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03153
ID情報
  • 課題番号 : 18H03153
  • 体系的課題番号 : JP18H03153