療養場所別に「自重関連褥瘡と医療関連機器圧迫創傷」を併せた褥瘡の有病率、褥瘡有病者の特徴、褥瘡の部位と重症度について報告した。調査に同意が得られ分析可能であった対象者がいた施設数は、病院387施設、介護保険施設157施設、訪問看護ステーション181施設の総計725施設であった。療養場所別の褥瘡有病率は、病院0.80〜2.81%、介護保険施設0.77〜1.16%、訪問看護ステーション1.93%であった。前回2013年の調査と比較し、一般病院と療養型病床を有する一般病院は有意に増加したが、訪問看護ステーションは有意に減少していた。褥瘡有病者の特徴として、一般病院、大学病院、精神病院では75〜84歳の占める割合が最も多く、男性の割合が半数を超えていた。療養場所別で最も多い褥瘡の部位は8施設中6施設が仙骨部で、精神病院は踵部28.6%、介護老人福祉施設は尾骨部23.4%であった。また、療養場所別で最も多い総褥瘡の深さは8施設中7施設がd2であった。